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しばらく仕事を休むので、日記療法的に仕事のことを書き散らす

しばらく仕事を休むことになった。

この休暇で体調が改善しなければ休職して本格的に治療ということになる。私の体調不良は心因性だから、まずは気持ちをリセットする必要がありそうだ。

そこでnoteがあるのを思い出して、久しぶりに記事を書いている。これまでの仕事について整理して、スキルの棚卸しをして、自分ができることとできないことを理解したい。

これは日記療法のようなものだ。

そして、あわよくば私がどれくらい頑張れていたのかをコメントなどで評価してもらいたい気持ちもある。私は社会経験が浅いから、自分が頑張れていたのかをそもそも測ることができないのだ。

さらに言えば、どれくらい頑張っていたのかを測ることでこれから「どれくらい頑張らないでいるべきか」を考える材料にしたい。いつだって私は頑張りすぎて頑張れなくなるのだから。

前提の整理

今の会社に就職したのは今年のことだ。それまではフリーランスでDXの仕事をしていた。最後の方は実質フリーターだったと思う。

元々私は精神疾患を抱えていて、今回の就職は障害者雇用枠でのものだ。配慮を受けなければ安定して就労できる身体ではないし、配慮を受けても勤め人として働くというのはかなり苦しい活動だった。

症状は色々あるが、シンプルにまとめれば疲れやすいの一言に尽きる。ストレスの影響を受けやすく、疲労で体調を崩す。熱を出したり、嘔吐したり、足が動かなくなったりする。

頼れる親族などはおらず、親も老齢で収入は年金のみ。障害の程度が重くとも、生きていくためには働く必要があった。

アルバイトしながら就職活動をし、50社落ちた末に一般企業に入社した。

定期昇給の額こそ少ないが、障害者雇用枠の私にも新卒大学生と同じ初任給を提示してくれた。残業を求められることもなく、配慮についても積極的な、かなりホワイトな職場だ。

部署はいわゆる総務部。単なる事務員としての採用というよりはフリーランス時代の経験を活かしてのIT人材としての採用で、実際にそういう仕事をしていた。

仕事の内容

私が今勤めている会社で任せられていた業務は大きく分けて4つになる。

まず、経理事務。私は就職前に簿記3級を取っていて、これが幸いしたのか部署内の請求書などはすべて私に任せられていた。

次に、人事事務。各支店を含む全ての入退社やその社員の情報を集めて従業員名簿に転記する業務を任せられていた。経理事務とは違い、こちらは他スタッフとの分担だった。

そして、労務事務。衛生委員会の運営を総務部で行っている。具体的には議題に沿った資料の作成を任されていた。元々労務には興味があったため、この仕事は楽しかった。

最後に、情報システム。弊部署はExcelマクロはおろか関数のネストすら使えない、ITを苦手とするスタッフが大半を占めていた。インフラから開発まで、情シスとして広い経験を積んだ。

リモート化・電子化の途上にある弊社では情シス業務がコンスタントに発生することはない。普段は経理事務・人事事務をこなしながら、必要に応じて情シス業務を請け負った。

具体的にはこうだ。まず、毎日請求書と各支店の採用連絡を処理する。毎月開催される衛生委員会の準備を開催日付近で行い、1日3~4件ほど依頼されて情シスの業務をこなす。

これらをこなしながら問い合わせの対応や受電業務も任されていた。さすがにこれらはひとりでというわけではなく、先輩たちと分担してだった。

入社1年目の障害者雇用枠としては十分に頑張っている方なのではないかと思う。ただ、一般的にこの業務量が当たり前なのかは自信がない。意見を聞かせてほしい部分だ。

体調を崩した理由

今回体調を崩した理由はひとつではなく、複合的なものだったと思う。

ここを蔑ろにするとせっかくの休みがただの怠惰な時間になってしまう。再発を避けてゆっくり働くためには、まず何が私にとって苦痛だったのかを確認するべきだろう。

①労働時間

まず、週5日のフルタイムで働くことに身体がついてこなかった。

フリーランス時代は多い週でも4日しか稼働していなかったし、在宅勤務のほうが多かった。週5日のフルタイム、オフィスで人の目に晒されながら働くというのは私にとってそれなりの苦痛だった。

職場にいる間は休憩時間であっても電話がかかってきたりと気が休まらない。お昼休憩ですら気を遣って順番に取る不文律が生じている。

通勤時間も苦痛だった。勤めはじめたころは実家から通勤していて、朝早くに出発する必要があった。ひとり暮らしを始めてから通勤は楽になったが、それでも時間はかなりかかった。

働くとはそういうことだと自分に言い聞かせて誤魔化してきたが、気づかないうちに疲弊していたのかもしれない。

これは振り返りだから正直に書くが、体調を崩すことが多く、それなりの日数を欠勤してしまった。働いている最中にもめまいや吐き気を感じることが多く、体調よく働ける日はなかった。

もちろん、サボりで欠勤しているわけではない。高熱が出たり、足に力が入らなかったり、嘔吐していたりといった明確な不調で出勤できないときだけ欠勤していた。

それでもそれなりの日数だ。もしかすると、そもそも週5日で働ける障害適性ではないのかもしれない。

②人間関係

特に疲弊したのがこれだ。

直属の上司とうまくいかなかった。他の同僚・上司・ボスは皆いい人たちで、コミュニケーションもうまく取れていたつもりだった。それだけに、上司との関係がストレスになってしまった。

悪い人ではないのだが、直属の部下である私に愚痴を言うことがとても多く、しかもそれが先輩たちについての愚痴だったから辛かった。

ふたりきりの密室で、上司から先輩たちについての悪口に近い愚痴を聞かされ、それに同意を求められる。その話題が終わるまで私の業務は指示をもらえない。

この辛さがわかってもらえるだろうか。

私は上司のことが嫌いなわけではない。しかし、お世話になっている先輩たちの悪口に同意を求められるのは精神的に大きなストレスだった。

また、そもそもの問題としてパワハラ気質とまでは言わないまでもきつい性格で、指導のやり方が精神的にくるものが多かった。

「怒っているんじゃない、指導しているんだ。こっちは怒りを我慢して指導している。怒りを表に出していいならとっくに手が出ているよ」

これは上司の名言だ。はっきり言って脅されているとすら感じた。

資格のための実績書類を盾にとって言うことを聞かせられることもあった。「〇〇しないなら書類は書かない」ということを言われた。実際にはその〇〇は書類とは大きく関係しないにもかかわらずだ。

なぜそう判断したのかを説明する時間も与えられずに結果だけで叱責されるから、どこで間違えたのかもわからない。

また、その叱責についても失敗してから「これが常識だから」と言われ、「常識で考えればわかるでしょ」と叱責されるが、その常識を事前に教えてもらうことはできない。

常識を教えるのが難しいということはわかる。しかし、そもそも私は新人なのだからそういった常識を知らないのは当然のことだし、常識を知らなかったことに由来する失敗を「常識で考えろ」と言われても困る。

これが社会では普通のことなら、私は社会で働くことはできないと思う。

③指示・担務

これも上司についてだ。仕事の指示や担務の割り当てがめちゃくちゃになっていて、週に一度はパニックになっていた。

まず、一度仕事を与えられてから何もしないうちに没収されることが度々あった。

「~をやってください」という指示に対して「〇〇という認識でよろしいですか?」と確認を取ると、合っているとも間違っているとも言わずに「やっぱりこっちでやるからいいです」という返事だけがある。

日によってはノーリアクションで放置されることもあり、数十分後に顔色を窺いながら催促すると「やっぱりこっちでやるからいいです」と伝えられることもあった。あれは本当に辛かった。

その一方で、担務外の仕事が知らないうちに私の仕事ということになっていることもあった。

あるプロジェクトで使うプレゼン資料の作成を依頼され、それだけなら時間を作ればできると請け負ったところ、何も言われていないのにプロジェクト全体のリーダーを押し付けられていた。

私はそのことを知らなかったものの、プロジェクトの一部に携わったスタッフとして元々の担当者だった先輩に善意で協力していた。

しかし、プロジェクトが一段落ついてから上司に「段取りが悪い、あまりにもお粗末、傍目にも連携が取れていない」と叱責を受けた。そこで初めて私はその仕事が自分に任されていることを知った。

理屈はわかる。今、部署内で人手不足が深刻化しており、助けあいで仕事をしなくてはならないというのは確かにそうだ。私の能動性が足りなかったのかもしれないと反省はしている。

しかし、「任せた」と言ってもらっていない仕事を勝手に主体的に進めるのは怖い。責任の所在がわからないからだ。

改善策

上司とうまくいっていないこと、特に愚痴を聞かされることと指示がめちゃくちゃなことはボスに伝えてある。

しかし、それらが改善されたとして、私の体力と気力は週5日フルタイムの労働に耐えられるのだろうか? 消耗したから体調を崩しているのか、それとも単に体力と気力が不足しているのか、どちらなのだろうか。

もし人間関係や指示の問題が体力を削っていたのなら、それらが改善されることで安定して働くことができるかもしれない。

一方で、そもそも体力が不足していて多少の理不尽にすら耐えられない状態になっていたのなら、低収入でももっと楽な仕事を探したほうがいいのだろう。

休みの間にしっかり自分と向き合ってみようと思う。症状が回復してきたら、まずは週5日毎日予定を入れてみる。それで体調が維持できれば少なくとも週5日動く体力はあるということだ。

おわりに

なんにせよ、まずはしっかり休んで治療しなくてはならないだろう。

本当に悔しい。

自分でも意外なくらいに仕事へのモチベーションは高い。業務改善の提案も積極的に出すし、実際にプロジェクトリーダーとして実現させたものもある。自分の能力を誇りに思っている。

しかし、健常者にはなれない。どれだけ働きたくとも朝は足がすくむし、電車で過呼吸になるし、低気圧が来れば頭痛と吐き気で動けなくなる。

どこまでいっても私は精神障害者で、体調を崩しやすいお荷物で、配慮されなければ社会の一員になることすらできない弱者だ。

私と同じ仕事をするのに10倍の時間をかけて10倍のミスをする健常者がいるとして、それでも企業は健常者を優先する。勤怠も安定しているし、指導に気を遣わなくていいからだ。

どれだけ期待されても、どれだけ努力しても、障害は消えてくれない。

嘆こうと思えばいくらでも嘆き続けられる自信があるが、あとで読み返したときに辛くなるのもわかっているのでこのあたりにしておこう。

しっかり休む。そして必要な対策を取って、仕事に復帰する。無理なら転職する。一歩ずつ前に進むしかない。それが生きていくということなのだろうと思う。

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