CVP分析 予算管理

目標利益達成売上高の算定(営業外利益がある場合)

  目標利益が営業利益ではなく営業外利益を含む経常利益で与えられている場合

→営業利益へ調整が必要

目標総資本利益率=税引後経常利益/平均総資本

利益改善策(原価の引き下げ)

①変動費の引き下げ

→仕入先を変更して材料単価を下げる

→作業方法の改善による作業時間の短縮

②固定費の引き下げ

→広告宣伝などのマネジド・コストの節約

→遊休資産の売却によるコミテッド・コストの削減

収益の増加

①売上高の増加

→値引きの縮小による販売単価の引き下げ

→販売拠点の増設による販売数量の増加

②製品セールスミックスの改善


予算の種類

①増分予算:過去の実績を基礎としてそこから積み上げた予算

欠点:経営資源が効果的・効率的に配分されない危険

そこで ゼロベース予算が登場!!

→あらゆる活動計画の必要性をゼロから検討

期間予算と継続予算

期間予算:一定期間ごとに編成

継続予算:経過期間ごと(1年と設定しているが1ヶ月に更新するなど)

基本予算と実行予算

基本予算:当初の予算

実行予算:条件変化に考慮して修正される予算

※予算はセットごとに覚える

予算管理と人間行動

参加型予算

①トップダウン型予算(天下り型予算)

方法:経営者が予算を決定しそれに従う

利点:経営者の方針に沿った予算を編成できる

②ボトムアップ型予算(積み上げ予算)

方法:部門管理者が部門予算を作成する

利点:部門管理者の予算へのモチベーションが高まり、達成を動機づける

but 各々の利点が互いの欠点でもある!!

そこで生まれたのが・・・

参加型予算(折衷型予算)

二つを組み合わせた方法

予算スラックと予算ゲーム

①予算スラック

意義:収益の過小見積もり・費用の過大見積もりによって生まれた緩み(余裕)

注意点:あまりにやりすぎると経営資源が無駄遣い・容易に予算が達成できてしまう

予算ゲーム:部門管理者と予算担当者間で行われる予算スラックをめぐる交渉ゲーム

予算管理システムが抱える問題点

①予算編成プロセスに多くの時間と労力がかかる

②報酬算定と予算目標達成を結びつけると、真実を開示するインセンティブが阻害

③事前に設定される予算によって、資源配分が固定されると柔軟に対応できない

④財務的な業績による管理を重視しすぎると、目先の数字にとらわれ、長期の投資をしなくなる

new word

マネジド・コスト:短期的に変化可能

コミテッド・コスト:短期的には変わらない固定費 例)減価償却費

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