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3行日記

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たいした話ではありません。どうぞお楽に。
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#のど自慢

3行日記 2024年7月21日

神奈川県松田町の応募者はラッキーだった。 本放送の後番組で、予選会の様子が放送されるのはめったにないことだ。 応募者約800人から予選会へ200人。同じ曲の者を続けて歌わせるスパルタ選考方式採用。悪目立ち系や負のオーラを放つ者たち。ゲストの郷ひろみ氏の曲を選ぶ者続出で狭き門となっていた。 振り落としに堪え本選に選ばれし者、たったの20人。この者たちに対し、毎週、好き勝手書いちまったなと反省しきりな今日の『のど自慢』であった。 (ひとつまえの3行日記はこちら)

3行日記 2024年7月7日

北海道千歳市の鐘の審査員は優しかった。 そこそこ上手な人を全員合格させ、不合格の人にもなるべく長く歌わせ、鐘の後ろでノリノリで踊っていた。そのおかげもあってか、石川さゆり氏も長山洋子氏も観客も楽しげで盛り上がった。最後、いつもより多めの合格者8人の名前の読み上げで時間が押したのはご愛敬だ。 今日の「のど自慢」も、印象に残る回となった。 (ひとつまえの3行日記はこちら)

3行日記 2024年6月30日

新潟県糸魚川市の回は、ちょっと残念だった。 ある出場者の歌唱後のことである。司会者に質問されていないのに、石川県にいる孫への思いを語りだし時間が押してしまった。その結果、後の出場者たちの歌唱とトークの時間が短くなってしまったのだ。野口五郎氏と高橋洋子氏もヒヤヒヤしたことだろう。 今日の「のど自慢」は、記憶に残したくない回となってしまった。 (ひとつまえの3行日記はこちら)

3行日記 2024年6月16日

岡山県吉備中央町の皆さんは礼儀正しかった。 歌い終わった後、沖縄の家族に向けて「鐘2つでした」と報告する高校教師の女性、孫7人ひ孫4人に「ダメでした」と報告する76才男性、しっかり挨拶して退場する中1男子などなど……。 そんな中、adoの『唄』を腹話術の人形に歌わせ、洋服を早着替えさせる際に頭を落としてしまった27才看護師は、笑うしかなかったようだ。 今日の「のど自慢」も、印象に残る回となった。 (ひとつまえの3行日記はこちら)

3行日記 2024年6月9日

京都府京丹後市にふさわしいゲストだった。 工藤静香氏を目の前にして涙が止まらない3児のママ看護師。祖母と一緒に真田ナオキ氏の推し活をする27才パフェ店員、同じくナオキ氏の「全部が好き」と迷いなく言い切る76才スナック経営者が続けて登場する。 ナオキ推しの回かと思いきや、ゲストの歌になり、30年前の名曲『慟哭』のイントロに沸く会場に、静香世代として嬉しい限りだった。 今日の「のど自慢」は、私情を挟む回となってしまった。 (ひとつまえの3行日記はこちら)

3行日記 2024年6月2日

山梨県韮崎市の中学生は、活発だった。 尾崎豊『15の夜』を歌う生徒会長兼吹奏楽部長に続き、エルビスプレスリー『監獄ロック』を別の中学の生徒会副会長兼吹奏楽部長が熱唱する。二人を並べた意図をNHKに聞きたい。 森口博子氏の歌唱力を再確認したあと、結果発表。優勝したのは……副会長のほうの吹奏楽部長だった。会長のほうの吹奏楽部長も清々しい笑顔で讃えている。 今日の「のど自慢」も、印象に残る回となった。 (ひとつ前の3行日記はこちら)

3行日記 2024年5月26日

香川県高松市の皆さんに罪はない。 前半はカラオケ大会、後半に続出する合格者。 合格者に名前を聞くのを忘れ、次の歌唱者が出てきてから座席まで聞きに行くアナウンサー。待たされたが集中力を切らさず「かもめが翔んだ日」で優勝した彼女は、決して “おわび優勝” などではない。 今日の「のど自慢」も、印象に残る回となった。 (ひとつ前の3行日記はこちら)

3行日記 2024年5月19日

佐賀県鹿島市の人たちは、とてもおおらかだった。歌詞を間違える人続出だったが、会場はかえって一体感が増して盛り上がった。 あおりを食ったのか、いつもより早いテンポで「宇宙戦艦ヤマト」を歌わされる、ささきいさお氏 82才。 今日の「のど自慢」も、記憶に残る回となった。 (ひとつ前の3行日記はこちら)

3行日記 2024年4月21日

長崎県平戸市のレベルは高かった。 堀内孝雄氏の目の前でアリスをハモり合格する二人組、幼なじみ二人で歌う「3月9日」に涙ぐむMAXの面々。チャンピオンは、5人の子育てをしながら牛舎の中で喉を鍛えたパワフル母だった。 生バンドがなくなりカラオケ大会と化しつつある昨今、時々こんな回があるから、「のど自慢」を観るのをやめられない。 (ひとつ前の3行日記はこちら)