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復帰前の突然の不調


順調な回復中に突然
メンタルヘルス不調により休養していた社員の経過を見ているケースで、復帰直前に不調症状を認めることがあります。
メンタルヘルスの特徴で症状がふらつくことが多いのですが、ある一定の期間安定してるところで発生することがあります。このようなとき面談をしていると、復帰に対する漠然とした不安感が出てきているようです。

復帰後の予期不安
復帰を意識するようになると、多くの場合休養前の出来事を思い出すようです。予期不安とは、発作が起きたらどうしようと心配になることです。
当然復帰することは、精神的に大きなハードルになります。復帰後の不安からパニック症状を引き起こさないかと心配になります。
これらの予期不安の要素は具体的に直面している問題では無く、頭の中で想像している内容です。

対策としての外在化
折角落ち着いてきている状況で、突然不調になるのはなんとか防ぎたいものです。
漠然としている不安に対処する方法として、視覚化することが助けになります。
予期不安が起こった際、具体的に何を考えて何を心配してしまったのか書き出すことで、視覚化することが必要です。視覚化することは、不安要素を漠然とした世界から実体化させることが可能であり、どのように自分の中で整理したり、周囲との相談をするためが容易になるであろうと思われます。

復帰直前に復職後の生活を考えて、不安定になることがあります。今回は、その対応として視覚化外在化することで不調を回避する一助になるよう期待します。


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