リロード
伝わらなかった想いは、地面に落ちて肥やしにでもなれば救われるのに、衛星のようにぐるぐるとまとわりついて、いつまで経っても僕を逃がしてはくれない
ペットボトルロケットに乗り込んで月を目指した友人は圏外にいて、波紋が消えて穏やかな湖は写真の中に消えてった
それを口にするのは、そうじゃないと願っているけど、そうなんだとうすうす気がついてるってことで、ごまかしだましの初めの一歩
隠しているから気付かれなくて、踏み込ませないように扉を閉めてんのに、理解されない事を寂しがる
あまりにも深く埋めすぎたそれは、いずれ根を生やして僕を追い抜き、空を隠してしまうだろう
何かに意気込むことも、夢中になることも、新聞のテレビ欄をチェックする感覚で、できたらいいのに
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