新宿大久保最寄り鬼ごっこの共犯者かたはらの君の名は。
鬼ごっこがごっこ遊びでなくなる時、ガードレールに座る共犯者は傍観者となる。
存在しない新宿九丁目、片目のミッキーマウスを轢き逃げしたスヌーピースーサイド・スクワッド、金属バットから立ち昇る近隣憎悪は線香フレーバーだと、あの日の回覧板には記されていた。
地下鉄安楽死線絶蘭行××三丁目××三丁目〜の無機質なアナウンスが残響する度に、八割方の乗客がスマートフォンを紛失する。残りの2割は偶数の喪失と共に、スポニチアネックス或いは週刊文春を焚書してゆく夕景。
――そう、かたはらにクリームソーダを融解している間に間に、君の青い春は刹那に終わったのだから。
溶け往くヴァニラの業、淡く消える炭酸の行方。
「せやいうて、ちょSさん神輿やないんやから!」
カラカラに渇ききった火曜日ゴールデンタイム、『ガチンコラーメン道III新春オーディション・スペシャル!』にて椅子ごと担ぎ出される「彼」の比喩は、紛れもなく民放が毎日毎晩夏祭り状態であった平成を象徴していた様な気がした。
電信柱にへばりつくテレクラチラ裏3分ダダ散文、カップヌードル/カップスター味、君のなかの世界時計が終わる前に。
そして「ヒットスタジオR&N」ではリハーサルの時にタイマーズが古舘伊知郎の名を26回ほど(古舘の談)連呼していたことで司会の古舘も「絶対ダミーの曲だ」と不穏な空気を感じ、リハーサル後に司会として責任があるからとタイマーズの楽屋に行って本番で何か言うのかと訊いたが「古舘ちゃん大丈夫、迷惑かけないから。俺も大人だよ」と返されたことで半信半疑のまま本番を迎えたと話した直後――
――結果として「私は佐野さんの犬です!」と蒼白な表情で訴えるオヤジの一人勝ち、まさに世は大航海時代。白痴のお偉い様気取りは惨めやから引っ込んどれカスと嘯く俺みたいなアレオレじゃないで。
てか、親父やナイキを狩らねえで何狩るん?モンハン?という疑惑に困惑するノモンハン事件の真相をWikipediaからの引用で究明しようとする、放送コードギリギリ朝鮮飯店って≒支那竹といったクレイジーワードWe are the world,We are the childrenの歌い回しが異様に目立つ(兄貴)をフューチャーすることを赦さず、物語みてえな言葉狩りをするオレオ片手の有識者からしたら、最終的には打ち切りになることも致し方ないだろ?
追いかける激怒した視聴者、追い回されるオヤジ、火事場の馬鹿力に灯油を注ぐスマートフォン・カメラによる2分20秒、ここでトぶためのTimerが切れてきたら両手にわっぱが嵌められている現実。
燃えさかるアスファルト白線上の戦場。淫靡なるニーハイがローに切り替わる時、鬼と化した貴女が、確かにいた真夜中は眩い暁に移り変わり……
あまりにも空虚な白日の下では、黒いマスクの奥に隠された名前を永遠に私は知ることができない――
「――君の名は。」
「フルタチイチローだよバカヤロー!!」
https://youtu.be/L3RGxHzn4UE?si=WS4dbJ7VHUkSd4q3
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