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イギリス式?フランス式?

アロマテラピー。
さまざまな様式がありまして、大きく
イギリス式🇬🇧
フランス式🇫🇷
に分けられます。

それぞれ何がどう違うのだろう。
今回はそのお話をしていきたいと思います。

イギリス式
日本でも行われているエステティシャン、セラピストが美容目的で行うトリートメントが主流となっています。
オーストリア出身の生化学者・マルグリート・モーリー女史が精油の美容健康保持効果を世に広めたことによります。

また医療補助、補完的医療としても行われ、病院やホスピスでアロマテラピーを習得した看護師が患者の不安や痛みの緩和、院内衛生のために精油を用いたり、セラピストがクライアントの不調や不定愁訴、病気の予防や心のケアを目的にクライアントに合った精油を選び、ブレンドしトリートメントを行います。
イギリス式は心と体、食生活やどのライフスタイルや取り巻く環境などを含めたホリスティック(全体的)な観点でアロマテラピーを行うことが特徴です。

ボディトリートメント
ココロもカラダもうっとりします。


フランス式
医療目的のアロマテラピーが行われ、医師の指導のもと精油を内服や座薬に使用します。
主に精油が持つ薬理作用(主に抗菌作用)に置かれています。

フランスの化学者、ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881‐1950)が実験中の爆発を引き起こし、両手と頭部に火傷を負いラベンダー精油を患部に浸けたところ、火傷の跡が残ることがなく、驚くほど早く回復したことから、精油の治療効果について研究したことや
同じくフランスの医師、ジャン・バルネ(1920-1995)は第二次世界大戦のドイツ戦線、第一次インドシナ戦争に軍医として従軍し、負傷者の手当てにあたり、精油による治療の臨床例を多く得ました。その精油の薬理効果を他の医師に伝えました。
その伝統からフランスでは医療としてのアロマテラピーが主流となっています。

フランスでは数十年前まで一部の精油に保険が適用されました。

ちなみにベルギーやドイツも医療としてのアロマテラピーが主流となっています。

日本では法律上、精油は雑貨扱いとなります。
医療行為としてもアロマテラピーは法に触れてしまいますが、美容や病気に負けないカラダ作りのためにアロマテラピーが活用できるよう、そのお手伝いができたら嬉しいです。

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