新プロジェクトX 革命の自転車 つなげ、感動のバトン~電動アシスト自転車~
10/19(土) 午後7:30-午後8:15
公式サイト
私たちの暮らしを劇的に変えた乗り物がある。電動アシスト自転車である。ペダルを漕ぐとモーターが作動。漕ぐ力を補ってくれるため、坂道もスイスイ進むことができる。子育て世代やお年寄りの強い味方として幅広く支持され、一般の自転車の販売台数を上回るまで浸透。「日常に革命を起こした」と言われる。だがこの世界初の乗り物が誕生するまでには様々な困難があった。「99%無理」という逆風に立ち向かった開発者たちの物語。
(以上公式サイトより)
幼稚園の送り迎え、最近の保護者のほとんどが電動アシスト自転車である。市から補助が出ていると聞いた事もあるが、私からすると羨ましいというより反則みたいでモヤモヤしていた。
そんな心の狭い私でも、今回の内容はものづくりの視点において胸をうつものがあった。
企業だし、儲けを出さないと存続できないのは確かだが、「儲け最優先」は違うだろーと思う。
しかしヤマハは違っていた。
「老いた母のために」そんな気持ちで開発を進める技術者。
「特許は独占しません」
「世のため人のため、どうか力を貸してください」と、他社に協力を仰ぐ管理職。
これが真のメーカーの姿勢ではないだろうか。
電動アシスト自転車を最初に設計した技術者が自らチームを辞し、その後出てこないのがとても気になっていたのだが、その謎は最後に明かされる。なんと、電動アシスト車椅子を開発していたのだ!
凄い、これこそ技術者の本懐だろう。
良いものを手ごろな価格で世に広めること。
その結果、皆がより良い生活ができること。
こういう世の中でいて欲しいと、真に考えてしまうドキュメンタリーだった。