新プロジェクトX~挑戦者たち~「スケートボード頂点へ“日陰者”たちの逆転劇」(ドキュメンタリー NHK)
11/16(土) 午後7:30-午後8:15
公式サイト
東京・パリ五輪で男女あわせて9つのメダルを獲得したスケートボード。今や世界が認める日本のお家芸だが、かつては「街の邪魔者」「不良の遊び」と敬遠されていた。そこから日本中を感動の渦に巻き込むまでに至った陰には、スケートボードに魅せられた裏方たちの奮闘があった。スケートボードのためにいばらの道を選んだ元サラリーマンやショップ経営者、スケボー愛を伝える元ボーダーたち。誰も知らない日本スケートボード物語!
(以上公式サイトより)
スケボーといえば「バックトゥザフューチャー」と金メダリスト・堀米雄斗くん・個人的に好きな根附海龍くん。
その程度の認識しかない私、この番組でまたもや感度の涙を流してしまいました。
1970年代、既に日本でもプロスケートボーダーが存在していたとは。1975年の世界選手権における日本人唯一の出場者・秋山弘宣(アキ秋山)氏。67
歳の今も、短パン姿で軽やかにボードを乗りこなす姿は本当にカッコイイ!
彼のような偉大な先達が居ながらも「スケボー=不良」のイメージが拭えず、日陰ものだった年月。
そこを地道かつ劇的にチェンジしたのが、横山純氏をはじめ、ショップ経営者冨田誠氏、スケーター上田豪氏、そしてナショナルコーチの早川大輔氏たちだった。
2016年にスケートボードが東京五輪の種目に決まった時、さぞかし大喜びされたと思いきや…横山氏は戸惑いと違和感を感じていたそうだ。
ここまで積み上げてきたものが五輪によって失われてしまうかも…。
「スケートボードのことが解っている人間は僕以上いないだろう。だったら知らない人に任して、今まで僕たちがやってきたことをシッチャカメッチャカにして欲しくない」
そんな気持ちで事務局長を引き受けた横山氏、スケボー愛あっての漢気を感じた。
また、早川コーチが東京五輪で後のない堀米くんに「お前なら絶対にできる」と送り出すシーン。
"自分のスタイルを貫け"って、言うは易し行うは超難しだと思う。
確か堀米くんはこないだのパリ五輪でも、最後追いつめられてベストトリックだして金メダルだった。
もちろん本人の努力が一番だと思うが、そこに信頼の魔法で背中を押して自信を与えるのが指導者(時には親)の役目だと、改めて認識させられた。
どんくさい私、スケボー体操くらいならやってみたいと思う。しかしスケボーができなくても、オリジナリティやカッコ良さにこだわる"スケボー精神"ならば真似できるかもしれない。
さらに、自分の技を追求しつつ、他者の技も認め合う精神も、これからはより大切になると思う。
スケボーマインドが世界平和に繋がる事を真剣に考えさせられた番組でもあった。