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新プロジェクトX 「小惑星探査機はやぶさ 奇跡の地球帰還」 (ドキュメンタリー NHK)

初回放送日:2024年9月21日

“あまのじゃく”なリーダーがNASAに「星のカケラを持ち帰る」と啖呵(たんか)を切ったことから、人類初の「サンプルリターン」計画は始まった。カギを握ったのは、“ごくつぶし”と言われながらも最新エンジンを研究していた男。宇宙ではトラブルが続出。当初4年計画だった航海は7年に延びた。「はやぶさ」を地球に帰還させるわずかな可能性に、研究者たちは英知の限りを尽くして挑んだ。3億キロのかなたの奇跡の物語。
(以上 公式サイトより)

小惑星探査機はやぶさが打ち上げられたのが2003年5月。2010年6月に地球へ帰還し、ドラマや映画など様々な媒体でその偉業が取り上げられていた。
しかし私は、それらはやぶさに関する詳細をほとんど知らなかった。今回の番組を見て初めて知る事ばかりで、今更その無知に呆れつつ見て良かったと思った。

「小惑星ランデブーはNASAでだけでやる」と言われ、「それなら我々はサンプルリターンをやります」と啖呵を買った川口淳一郎リーダー、カッコイイ!
そこへついて行くように、イオンエンジンの開発に邁進した國中さん・サンプル採取装置担当の矢野さん等技術者研究者が力を合わせてゆく。
これだけでも胸熱なところに、小惑星着陸後の本体にトラブルが発生。再着陸、砂採取弾丸の不発疑い。本体からの通信が途絶え、はやぶさはこのまま宇宙の迷子となってしまうのか…。
そんな時でも一縷の望みにかけ、現場をポジティブに保とうとする川口リーダー。
そして全国から寄せられた、プロジェクト応援メッセージ。なかでも、子どもが描いた「がんばれ、はやぶさ」の絵は胸を打つものがあった。

國中さんが非常事態に備えて、密かに仕込んだクラス運転の回路のおかげでエンジンが駆動したときは、技術者の意地が奇跡を招んだように思えた。
別資料によると、小惑星イトカワではサンプル採取装置が動かなかったようだ。
しかし装置の筒先に粒子が付いており、これも技術者の執念が引き寄せた奇跡のひとつといって良いかと思う。
【参考】
サンプル採取装置、動かず 失敗のリスクに青ざめ | NIKKEIリスキリング

はやぶさが7年の旅を終え、燃え尽きる直前に送信した地球の写真には不覚にも涙してしまった。
番組のナレーション:
「大気圏に突入する直前、はやぶさは一枚の写真を送ってきた。
川口には、ふるさと地球を目に焼き付けた"別れのメッセージ"のように思えた」
やめて〜😭
探査機はやぶさは、無機質か機械の塊である。
なのに、まるで意思をもつかのようなこの働き。
先日ドラマ「宙わたる教室」に出てきた、NASAの火災探査機オポチュニティの轍エピソード同様に泣かされてしまった。

とにもかくにも、はやぶさが凄いという事が良くわかるドキュメンタリーに拍手!






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