ドキュメント72時間 東京・足立区 いつものファミレスで
11/8(金) 午後10:00-午後10:30
公式サイト
ハンバーグやピザ、から揚げ定食やパフェ。東京・足立区の住宅街にあるファミレスが今回の舞台。全国チェーンのお店で、タブレット端末での注文やネコ型の配膳ロボットなど、今どきのシステム。毎日1人で朝食をとる年配の男性。地域の盆踊りの打ち上げをする女性グループ。夢を追って上京した若者や、共働きで外食が多いという家族などなど。一見どこにでもある、ありふれた日常だけど、耳を澄ませば小さなドラマが聞こえてくる。
(以上公式サイトより)
足立区のファミレスと聞いて、なんだかヤンキーばっかりの危険な景色が浮かんだ。
そんな私をどうかハリタオシテ下さい、と言わんばかりの心温まる中身だった。
初っ端から朝一番で25年間通い続ける、90歳のおじいちゃん。モーニングを食するのがルーティンで、もちろん店員さん方とも仲良し。
お一人暮らしだそうで、ここに来るのが生存確認にもなって良いんじゃないかな。
奥様を亡くして、週に一度娘とここで食事をする男性もいた。「何とも言えないぐらい、さみしいときもあるよ」と語る様子は、見ている私と同じ気持ちだ。
それでも人は生きていく。
その答えが何なのか、一例を見せてくれるのは元気なオバチャンたちである。
浴衣姿の女性たちは二日間神社で奉納踊りをして、その打ち上げでファミレスに来ていた。80歳を超えたマダムは「人生100年といえば、まだまだ若いわね」だってさ。
素晴らしいよ!そういう気持ちがエネルギーになっているんやね、納得。真似しよう。
シェフを目指し秋田から上京してきた若者もいた。一刻も早くシェフとして独立したいから、正社員として雇用してもらい、必死で経験を積んでいるという。
そうよ、楽して人を傷つけてでも金を稼ごうという卑しい輩には、こういう信念が著しく欠如しているのだ。自分で努力して、才や技を身につけ、それらを武器にして正当な報酬を得る。これが真っ当な人の生き方だと、アホどもに突きつけてやりたい。現実は甘くないし、悪銭は身につかんのよ。