あの試合をもう一度!スポーツ名勝負▽“雪の早明戦”87年 関東大学ラグビー対抗戦
🔸"雪の早明戦" 何度も耳にした伝説を、今朝初めて見た。ぬかるんだフィールド、泥まみれで識別し難くなったユニフォーム、選手の身体から立ち上る湯気。堀越選手、今泉選手、清宮選手、吉田選手など、錚々たるメンバーの勝敗以上に劇的な試合を、30年以上経った今も観られるなんて。
🔸昨年のラグビーW杯で"にわかファン"になった私。当時はラグビーに興味も無く、そもそもこの名勝負さえ知らなかった。3年後に早稲田大学へ進学した時も、陸上部員だった私は競走部監督に就任した瀬古利彦氏の方に興味津々だった。
🔸学食で、堀越選手と今泉選手をお見かけしたことがある。小柄で眼光鋭い堀越選手は、一目で判るくらい存在感があった。一方の今泉選手は、シュッとしてお洒落、メンズノンノのモデルみたいな印象だった。今思えば「サインをもらっておけば良かった」と、ミーハーな後悔をしている自分が情けない。
🔸そんな私も、今年1月にラグビー現地観戦初体験を果たした。新しくなった国立競技場での全国大学ラグビー決勝戦="早明戦"だ。明大優勢の下馬評を覆し、前半から押しまくりの早大が45-35で勝利を収めた。"雪の早明戦"に匹敵するほどの熱戦だったと思う。大学日本一になった時にしか歌えない「荒ぶる」を聴きながら、現役時代一度もラグビーを見なかった自分を少し恥じた。その分、これからは卒業生として観戦しようと心に決めている。