ようこそ認知症世界へ 2024冬号 (NHK)
12/25(水) 午後10:00-午後10:43
公式サイト
満島真之介が演じる「僕」の不思議な旅。「なくした財布やサングラス」を探すのを楽しむ所って?演芸場で落語!と思いきや言葉に追いつけず・・・不思議なつり橋では、一歩すすむごとに感情が高ぶる!なぜ?不思議な旅は、認知症の当事者が日々、世界をどう感じているか理解を深める旅です。モノをなくすのに安心して働ける工夫とは?感情の高ぶりをおさえる工夫も!認知症を公表した蛭子能収さん、今回は鎌倉で電車に!
(以上公式サイトより)
「三遊亭遊馬師匠の落語が番組内で使われる」という情報を知り、とりあえず録画。
認知症なんて自分にはまだまだ先の話で、むしろ親がなりかけだから、対応策の勉強として流し見しよう。
そんな軽い気持ちで視聴したところ、とんでもない事だった!
出てくる認知症の方々が皆50代で、お話される体験を聴いていると「なんか私にもそういう事あるねんけど」… 親じゃない、私こそ見なきゃならん内容やん!!
カラフルなアニメーションで進むお話と、実際に認知症と診断された方々の現状、研究者や現場の方の論説など、様々な角度で構成された番組。
初めて見る私にもわかりやすく、当事者意識も持てた。
①ガソリンスタンドで働く認知症の男性に、優しい眼差しで忘れ物防止対策を取り見守る店長さん。こういう方が増えると、認知症になるのも怖くないな、と思ってしまった。
②認知症の奥様のために情報収集する夫。
「感情的な記録が残る」というのを知り、認知症の奥様のために「良い記憶を残す=ずっと楽しい気持ちでいてもらいたい」と語る。優しいご主人がいて羨ましいと思った。
③認知症の方へのコミュニケーションの仕方「ユマニチュード」これには驚愕🫨
"見る・話す・触れる"の3点セット。これはとても効果があるそうだが、ある意味大丈夫か?と思った。
考案者イヴ・ジネスト氏は「患者さんを愛情込めて見つめたら、ポジティブなホルモンが生まれて前向きな気持ちになってくれるでしょう」
その通りなんだけど、対象者と非常に密接になるので、前向き通り越して「惚れてまうやろ〜」。
すごく不謹慎なのを承知で述べるが、水商売の方がお客にやったら絶対落とせる。それくらい親身になって愛情あふれる取り組み方なのだ。
さはさておき。
遊馬師匠の子ども向け落語「まんじゅうこわい」が、とても効果的に使われていた。
落語を聴くにも脳の働きが重要で、認知症が進むと話が理解できなくなる様子が表されていた。
今のうちに、大好きな落語をたくさん聴いて、覚えて、話せるようになりたいと改めて思った。
結びとしては、認知症の人もそうでない人も、お互いが思いやって助け合って生きていける世の中になるのが大切だということやね。
本当に勉強になる番組だった。