「桂歌丸七回忌追悼興行」他@末広亭20240702
命日の昨日。「桂歌丸七回忌追悼興行」という事で、前売買って遠征。
昇市さんが◯万円を貰ったとか、朝寝坊を良くする小痴楽師匠が起こしてもらったとか、歌丸師匠との楽しい思い出を披露。
歌丸最後の弟子=枝太郎師匠の「狐裁き」は、なるほどなぁ、というオチ。
惣領弟子の歌助師匠の「紙入れ」は、熟練の醸し出す色気ってこういう事かと、納得。
小遊三師匠の「置き泥」には、面白いのに人情味も感じられて「今はもう、こういうのって無いよなぁ」なんて思ってしまった。
迷いつつ、結局夜の部も居残り。
いきなりの神田若之丞くん、めっちゃイケメンやん!張りのある声は師匠譲りか、初々しさの中に大器の片鱗を見た。
阿久鯉師匠「西行鼓ヶ滝」は有馬温泉の側だったの⁈ 故郷のことを今更知ってお恥ずかしいが、こういう勉強になるところが講談の良さである。
伯山師匠「小田原遺恨相撲」大迫力で、聴いているこちらも力が入りつつも、勧善懲悪のスッキリ話。やっぱりヒーローものはいいなあ!
久しぶりの生宮田陽・昇コンビ、相変わらず面白い🤣8歳差というのも今回知った。
訳のわからんリズムネタとか、くどいコントみたいなものではなく、こういう話の流れやコンビのやりとりで笑わせるのが漫才なんよね、と改めて思った。
昇也師匠「やかんなめ」もう最高、今日の落語No.1! 以前誰かの「やかんなめ」を見て、さほど面白いと思わなかったが、昨日初めてこのネタで大笑いした。
そして昇也師匠がこんなに面白いとは、大発見でした(ごめんなさい🙏)
三度さんの快演も凄かったが、落語らしい品のある面白さでは昇也師匠の方が上かなと、素人ながら勝手な評価です。
遊雀師匠の渋〜い「一目上がり」、ボンボンブラザーズのほっこり帽子キャッチで和んでからの神田松鯉師匠の「番長皿屋敷」。
これはもう、何も知らずに一度体験することをオススメする。なので、あえて情報は書きません。
百聞は一見にしかず!
オヒラキ前に、松鯉師匠が2人の新人さんをご紹介。伯山門下の神田若之丞くんと、松鯉門下の神田松樹くん。
若之丞くんをもう一度見られてミーハー的に嬉しかったが、昔の松樹くんを知っている者としてはそれとは違う嬉しさ大爆発!
次は、高座にいる松樹くんに会えるのを楽しみにしています。
受け継がれてゆく先代の芸、円熟のベテラン芸、成長する若手、そして期待の新星。それらを一同に見られる寄席という文化の素晴らしさを堪能した一日だった。
この文化を絶やさず継承していくためにも、私たちファンは足繁く寄席に通いたいと思う。