見出し画像

休むことも「トレーニング」

休むことを「悪」と感じてしまうアスリートや指導者、保護者、学生は多いのではないかなと思います。
これは昔からなぜか言われている、1日休むとそれを取り返すのに○○日かかる」という迷信みたいなものの影響かもしれません。

僕が高校生の時に比べるとその傾向は減少しているかもしれません。
ですが1年のうち休みは数日だけとか、年末年始の1~2日間だけということをテレビや雑誌などで見聞きしたりします。
特に強豪校と呼ばれる寮生活の部活動で多いと感じます。

ちなみにですが、僕の高校時代は毎週月曜日が完全オフでした。
学校の授業が終わったら帰宅してオッケーです。
この日はクラブのカバンも持って行くことはNGだったと思います。
よく友達(野球部数人)とカラオケに行ってたのを思い出します。

あとは、毎年年末年始は10日間オフでした。
この時は日頃から親に金銭面で負担をかけているので、年末年始限定でアルバイトを募集しているところでアルバイトをするというなかなか珍しいことをしていました。
アルバイトで稼いだお金を親に渡して少しでも金銭面での負担軽減に繋がるようにという感じでした。

というわけで、年間でいうと60日くらい(テスト期間を入れるともっと増えますが)は休みでした。
そう思うと結構休み多かったなと。
練習時間はめちゃくちゃ長かったですけど…笑

僕の感覚としては、この毎週月曜日のオフがあるおかげでリフレッシュになっていたなと思います。
もちろんメンタルのリフレッシュもですが、身体の方もリカバリーに役立っていたと思います。

実際このコロナ禍で聞いたのは、コロナで全体練習ができなくなり、各個人で練習を任せていた野球部の事例です。
久しぶりに全体練習ができるようになり練習をすると、選手の動きが明らかに良くなっていたということです。

明らかに普段の練習からくる疲労が多すぎたため、リカバリーが追いついていないという状態ということになり、しっかり休養日を設けるようになったとの事です。

もちろんこのチームでは、オンラインでトレーニングを実施したり、素振りなど個人でできる範囲のことはしていたそうです。

これの逆パターンもあります。
この事例は完全に選手に任せていたパターンです。
オンライントレーニングなどもせず、メニューを渡して選手に任せる。
しかし全体練習を再開すると明らかに体力から全てが低下している。

これはある一定の負荷を与えることは必要ということです。
何もしない期間が続けば筋力も持久力も感覚も低下します。

これは絶対に避けないといけないパターンです。
適度な休息は必要ですが過度な休息はパフォーマンスを低下させるという事が言えるのではないかなと思います。

実際に高校時代の10日間オフで、トレーニングをしていない選手は練習が再開した時にしんどそうでした 笑
素振りやシャドーなどはしますが、ランニングや走り込み、筋トレに関しては個人に委ねるとやらない傾向が高くなりますよね…

ここから言えるのは、休むのは「悪」ではないということです。
ですが過度な休みは「悪」です。

週1日程度の完全オフを取り入れる方が、よりパフォーマンスが向上するのではないかということです。
この辺は科学的根拠など調べられてないのであるかどうか分かりません。
完全に僕の経験談としてです。

高校生などは授業もあり、練習もありと頭も身体もフル回転しています。
朝練+授業終わりにそのまま部活をする。
週末は毎週試合がある。
これではリカバリーが追いつかないのは当たり前です。

ケガをする選手を増やしたいのかな?
本当にパフォーマンスを上げたいのかな?

という疑問が出てきます。

大人の人も一緒ですよね?
1年365日働き続けるなんてありえないです。
労働基準法違反です。
ブラック企業です。

でも部活動をしている、特に高校生では当たり前のようになっている現状…
この辺りをしっかりと見直して行く必要があると思います。

プロアスリートでもそういうことをされる方がいます。
若い頃はなんとかなるかもしれませんが、年齢とともに確実にリカバリー能力は低下していきますし、疲労の蓄積も多くなります。

僕がサポートしているアスリートもその日のコンディションで、トレーニングの負荷量を変更します。
軽めにしたり、全くトレーニングはせずにケアだけをして徹底的にリカバリーに全力を注いだり…

積極的に休むこと。
休むときはトレーニングと一緒で全力で休む。

トレーニングは大切ですが、それと同じくらいもしくはそれ以上に休むことは大切です。

みなさんしっかり休みましょう!!

最後までお読みいただきありがとうございました!!


p.s
方法論ではなく考え方に特化した勉強会を開催しています。
ご興味ある方はご登録よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?