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私がヨガを始めた理由

今日は、私がヨガをはじめた理由を書いてみました。

ヨガのインストラクターになって17年。
振り返ってみるとここまでの人生は挑戦の連続でした。

実は、一番最初は、やりたいなと思って自ら始めたのではなくて、やりたくないのに嫌々ヨガを始めているんです

当時、レッスンに行っていたスポーツクラブからの依頼で、自分の意志とは関係なくヨガをやることが決まってしまったのでした。

今から17年前。私はフリーランスのインストラクターとしてスポーツクラブでエアロビクスやヒップホップのダンス系のインストラクターをしていました。

それでそのスポーツクラブのチーフから、近々うちのスタジオでヨガのレッスンをやるつもりなので、研修に行って、ヨガの指導ができるように勉強してきて欲しいと言われました。

わたしともう一人インストラクターの方2人でヨガの指導者になるための講習を受けに1泊2日で横浜に行きました。

当時の私はエアロビクスやヒップホップのレッスンなど、ハードな激しいレッスンを担当していて、体の調子がすごく悪かったです。

週に3 、4回接骨院に通っていました。腰痛だけでなく、背中の痛みがあったり、股関節も左右の硬さが違っていて身体中がボロボロでした。
いつも接骨院では、頭のてっぺんから足のつま先まで接骨院でマッサージを受けているという状態で、体も硬く、体調があまりすぐれない私は、その時ヨガを指導しなければならないことが決まって、どんなふうにと思ったかというと、

私は体が硬いのにヨガなんてやったら、もう私の体は壊れてしまうんじゃないか。
インストラクター人生がここで終わるんじゃないか…
と真剣に思っていました。

そしてすごく不安で、嫌だなと思いながら、しぶしぶその講習も受けに行ったのを覚えています。

とりあえずレッスンする日程も決まっていたので、2日間の講習を受けた後は、ひたすら練習を重ねて、そのスポーツクラブでのレッスンが始まりました。

今思うと、たった2日間の講習受けただけなのによくレッスンしたなぁと思いますが… 時間が迫っていました。

最初のうちは、体も硬いし、自分がヨガに慣れていなかったせいもあるので、自分でレッスンをしていても、いつもどこか不安で、これで本当にいいのだろうか?

これでお客さんはこれが本当に気持ちいいのかなと、毎回レッスン後はどこかもやもやとした気持ちになっていました。

本当にお客さんを満足させているのかなと、不安な思いでレッスンをしていました。

しかしレッスンの回数を重ねていくうちに、だんだんと自分の体や心が変化していることに気づきました

そういえば、あんなにひどかった腰痛や体の背面の痛みが気にならないなぁ。
夜眠れないことが時々あったのに、ヨガの後は熟睡できるようになったり。

そして、レッスンが終わった後の何とも言えない心地よさ、それが本当にすごく気持ちよくて。気づいたら接骨院にも行かなくなっていました。

これはもしかしたら、ヨガってすごくいいのかもと思い始めて、そこからはもっとヨガを知りたい!しっかりと勉強していきたい!という気持ちにあっという間に変わっていきました。

当時は、今のようにまだヨガのインストラクターになる講座などはほとんどなかったので、毎週土日に大阪に3か月通いました。
朝、始発電車に乗って、1泊2日して日曜の夜に帰る、を3か月。今みたいにオンライン講座もない時代だったので、毎週末通って習いました。
大変でしたが、そこで習ったことは今だに自分のヨガの指導のベースになっています。

そこから、東京や大阪、県外で開催されるヨガのワークショップをいくつも受けに行ったり、地元でもまた200時間の講座を受けたりして、だんだんと自分のヨガに対する知識と経験が増えていきました。

そして、現場のレッスンも、最初は不安な気持ちから始まっていったのが、どんどんお客さんからも、体の調子が良くなったとか、肩こりが治ったとか、階段が登れなかったのが登れるようになった、正座できないなかったのができるようになった、と具体的にいろんな変化をお客さんから聞くことができて、さらにヨガに対する確信や自信が増えていきました。

レッスンをしていくうちに、今度はある場所で、パワーヨガのレッスンをしてほしいという要望がでて来ました
でも、その時自分は、パワーヨガの経験がなく、どのようにしたらパワーヨガになるのか、どういうものがパワーヨガなのか、全くわからなくて。

そのパワーヨガについて色々と調べていくうちに、パワーヨガは、もともとインドでできたヨガがアメリカなど西洋に伝わって、新しくできたヨガのジャンルということがわかって、これを勉強するには、アメリカに行けばいいんだ。ということを思うようになりました。

そして、なんと私はアメリカに留学することを決めました!
(たった3か月ですが)

きっかけになったのが、私の友人のお誘いでした。
ちょうどその友達が、アメリカに行きたがっていて、彼女はヨガをやりたいというよりは、アメリカの文化や音楽が好きだからとにかく行って住みたい!という事で。
じゃあ私はその間ヨガを勉強するから一緒にいこう!
…とそんなノリで3か月のアメリカ留学を決めたのでした。

アメリカについた日早々、車の中から水をかけられて大笑いされ、泣きそうになりながら留学生活がスタートしました。

最初の2ヶ月は本当に英語ができなかったので、向こうの語学学校に行きながら、 現地のヨガスタジオでヨガのレッスンを受けて、最後の1ヶ月に学校に行くようにして、現地のヨガスタジオで200時間の養成講座を受けることに。

毎日7時から夕方の4時くらいまで、 月曜日から金曜日まで、学校のように毎日そのスタジオに通って、いろんなヨガのポーズの講義や、 あとは哲学や解剖学などなど、 全て英語で学びました。

英語がわからない私にとっては、夜眠れなくなるくらい相当苦労した3ヶ月でしたが、たまたま向こうの現地に住んでいた日本人の女の子が 1人、その講座に参加していたことで、私はその子に色々助けてもらいながら、なんとかそのスクールを終えたという経緯があります。
(ここを話すと本が1冊かけそうな位、いろいろありました)

アメリカでの生活は、大変なことももちろんありましたが、ヨガスタジオで沢山色々なレッスンを受けることができたのは自分の宝になりました。

中でもわたしがファンになってよくレッスンを受けていたのは、男性のインストラクターで、なんと普段はピアニストをしている方のクラス。

繊細でやさしいレッスンでありながら、アーティストの方だからなのか、ヨガのレッスンがまるでライブを受けているかのような感じでした。

レッスンの最後、シャバアーサナから起き上がった後は余韻でぼーっとして動けなくなっていました。それくらい気持ちがよかったです。

とにかくヨガのレッスンに魅了され、時間がある限り色々なレッスンを受けまくっていました。 

そして、 何とかアメリカで200時間の講座を修了し、パワー系のヨガも習得して、 3ヶ月が終わり、日本でのまた新しい私のヨガの指導者としての生活が始まったのでした。

あの時、ヨガをやってください、と言われていたのを断っていたら、

今のような人生ではなかったのかなと思うと、イヤイヤでも引き受けてよかったなーと思います。

まさかヨガが自分の人生にはなくてはならない存在になるなんて。

つづく…


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