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デビュー作のアピールをしに行こう! 愛媛県大洲市・宇和島市

 10月23日に僕のデビュー作が発売されます。

 是非、この本を多くの本屋さんに置いてもらいたい!
 そこで、10月11日に愛媛の県庁所在地である松山市に行って、本屋さんにアピールしてきました。
 さんざん、松山の町を歩き回ったせいで、足がズタボロになりましてね。翌日の12日はほぼ使い物にならない状態でした。
 寝転がったまま僕は考えました。
 ううむ、次はどこに行こうか。
 本のアピールのために使える資金は限られている。
 残りの資金で選べる場所は、近いところ。
 愛媛県の南部で様々な施設が揃っている大洲市か。
 最近、STU48のメンバーが連続で来てアイドルへの認知が高まっている愛南町か?
 Googleで「大洲市 本屋」、「愛南町 本屋」でそれぞれ検索します。
 大洲市の方は2店舗本屋さんが出てきて、愛南町は1店舗でてきました。
 人口比的にも大洲市は2024年10月の時点で39,211人。
 愛南町は18,699人でした。
 こりゃ、大洲市だな。
 
 こうして僕は13日の朝、大洲駅に立っていました。
 往復で3600円ほどかかります。JR四国、頼むから値引きしてくれ。
 これは何が何でも元を取らなければ。

大洲駅

 まずは、事前に調べておいたレンタサイクルを利用することにしました。
 500円あれば2時間ぐらい自転車を借りられます。
 これならボロボロの足でも大丈夫!
 早速、駅の隣りの観光案内所へ。

木の香りがする観光案内所。

「すいません、レンタサイクルを利用したいんですけど…」
「ああ、今日はもう全部レンタルで出てましてね。eバイクならありますよ」
 おおっ、eバイク。
 乗ってみたい!
 お値段を聞くと2時間で1000円ぐらい。
 無理だ、もう予算的にギリギリの状態なのに。
 そこで、僕は歩くことにしました。
 ただ、足のダメージがずっと残っていて、もう黙って歩いていたら辛くなります。そこで、米津玄師の「さよーなら、またいつか!」を歌いながら歩きます。
 歩き続けること25分。
 明屋書店大洲店に到着します。
 田舎のお店あるあるですが、ただっぴろい駐車場の奥にあるんですね。
 なんで…。
 すぐそばに無いんだ…。
 足の痛みに耐えながらお店の中へ。

こういう配置のお店が多いんです。田舎は車社会だから仕方ないんですが。

 まずは、お店の中をぐるりと歩き回ります。
 ううむ、このお店アイドルの棚がなかなか充実しているぞ。
 メジャーなアイドルの写真集もあるし、アイドルを取り扱っている雑誌の品ぞろえもいい。棚を作る人が分かってる感があります。
 レジの前に行って、「あのー、愛媛県に住んでいるもので今度本を出るんですが…」と店員さんにお声がけをすると、「ああ、宇和島市にお住いの方なんですね。どんな本なんですか?」と興味を持ってくださいました。
 好感触を感じながら、1店目を後にしました。

1店目から好感触

 次は、同じく四国で多くのフランチャイズを展開している宮脇書店へ。
 ただね。ここに辿り着くまで約15分歩いたんですが、5回ぐらい「君が手を挙げてタクシーを止めればいいじゃないか、栄くん」と心の中のメフィラス星人がささやいてきます。
 しかし、田舎の国道ではタクシーが清々しいぐらい走り続けています。
 米津玄師の「M87」の「今は全てに恐れるな 痛みを知るただ一人であれ」の部分を口ずさみながら、お店まで歩きました。
 遠くからでも見える大きな宮脇書店のお店。

デカい!

 ここも駐車場が広くて、お店に入るまで時間がかかります。
 よーし、これだけ大きかったら、推し活にも興味を持ってもらえるかもな。
 そう思ってお店まで行くと、とんでもない貼り紙が。

2024年10月20日に閉店

 ええっ!
 10月20日に閉店?
 10月23日発売なんですけど…。
 仕方なく、駅まで30分ほどかけてトボトボ歩いて帰りました。
 これも田舎あるあるなんですが、時間帯によって電車が1時間に1本しかきません。
 電車が来るまであと45分。
 時間をつぶすために駅前のBOOK・OFFに行ってみることにしました。

お店の写真がこれしか残ってませんでした。この塀の向こうに道路とお店が

 地方のBOKK・OFFって思わぬお宝があるんですよね。
 今回発見したのは、なんと南野陽子さんの写真集。
 髪型的にスケバン刑事2か劇場版スケバン刑事の頃でしょうか?
 ほ、ほしい。しかし、先ほども書きましたが、今、資金的に厳しいので見送りました。
 古本は一期一会だと僕は思っています。
 ここで逃すと次に会えるのはいつか分かりません。
 惜しい気持ちを「大丈夫だ、21世紀にはヤフオクとかもあるし、また今度」と自分に言い聞かせて、駅に戻りました。
 時間が近づいてきて、駅の中へ。
 駅の中のゴミ箱がアンパンマンデザインで、最初みたときはみんなで飲み会をしているのかと思いました。

ゴミを捨てようね、イラストでした。


各駅停車の電車にはかわいいみきゃんがラッピング

 電車に乗って宇和島市まで戻ります。
 3600円払って1店舗かあ。
 これは、宇和島市で取り戻さないと。
 でも、腰まで痛くなって、走ったら痛みが走るんですね。
 これはどうする?
 いや、このチャンスを逃してはいけない。
 駅に降りると、もう夕暮れが迫っています。 
 米津玄師の「LOSER」の「もう一回 もう一回」を口ずさみながら、宮脇書店まで自転車を走らせました。

宮脇書店 宇和島店へ

 お店に入って、注文書をお渡ししました。
 残念ながら担当の方がいらっしゃらなかったので、お話をすることが出来ませんでした。ううむ、なんとか取り戻さねば。
 宮脇書店を後にして、次のお店を目指します。

宮脇書店はグランフジの中にあります。

 最後のお店は、僕が宇和島に住んでいた頃、ずっと通っていた思い出の店です。明屋書店宇和島店。昔と比べて置いているものは変わりましたが、地元の本を推す姿勢は前よりも強くなっていると僕は感じます。
 でもね、ここで注文書を渡しちゃうと、これからお店に行く度に、「あっ、あいつ本を置いてくれって、お願いしたのに立ち読みしてるよ。買えよ」とか「あいつ、倉島杏実ちゃんの写真集予約していったよ、しかも1万冊。狂ってる!!」とか思われるのは辛いなあ、とも思いましてね。
 少し迷ったんですが、東京で出版社の営業さんや編集者の方々がこの本のアピールを頑張ってくださっている時に、筆者がカッコつけてどうする、と考え直しましてね。むしろ、誰よりも汗かけよ、と思い、このお店でも渡すことにしました。
 こちらも店長さんはいらっしゃらなかったのですが、嬉しいことに話を聞いていただけて、発売日までも確認していただいて、笑顔で受け取ってもらえました。
 STU48の中村舞さんのサインもあるので、ファンの方は観に行ったついでに是非、ご購入いただけたら嬉しいです。

ありがとう、わが地元の本屋さん

 我が家に帰ると疲れがどっと出ました。
 ううむ、選択肢としてこれで正解だったかどうかわかりません。
 この答え合わせは23日以降に出ると思います。
 なんとか良い結果に繋がりますように。

※前回の記事はこちら!


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栄、覚えていてくれ
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