読書⑱
1.悲劇の女王の物語 儚く散った50人 作者 クリス・ウォルダー
クレオパトラ、マリー・アントワネットやダイアナ妃など、有名な人から初めて知る人まで50人の女性の人生が紹介されていて、とても興味深く読みました。一度読んだだけでは、名前やどこの国の女王様なのか等、覚えきれませんでしたが……
戦後に生まれた私は、「なんて幸せなのだろう」と再認識しました。
生まれる時代は選べません。また、「女王にしてあげるよ」と、ありえないお話をいただいても、この本を読んだ後では、即答でお断りします。儚く散る覚悟はありません。
以前、見た映画「ブーリン家の姉妹」や「ふたりの女王メアリーとエリザベス」の主人公、エリザベス女王の母のアン・ブーリンやスコットランド女王メアリーもこの本で紹介されています。
歴史と本が好きな私にとって、最高の一冊でした。悲劇の女王の物語なので、「読んで、楽しかった」とは、言えません。
2. こうして誰もいなくなった 作者 有栖川有栖さん
本の帯に、作家デビュー30周年を飾る、華麗なる傑作作品集!とあります。作品はファンタジー、ホラー、ミステリー等14作品です。若い頃、時々、有栖川さんの作品を読みました。今回、久しぶりに読みました。
本の題名にもなっている「こうして誰もいなくなった」は中編のミステリー。「海賊島」に招かれた10名の男女。次々と暴かれる招待客の悪行。そして、島に閉じ込められた招待客は、作品名のとおり、1人、2人と殺され、誰もいなくなっていくのです。
途中、「犯人がわかったかも!」と思ったのですが、見事にハズレました。