読書⑤
バースデイ・ガール 作者 村上春樹さん
短篇小説。
二十歳の誕生日の夜にイタリア料理店のウエイトレスの仕事をしている女性。ひどい土砂降りのある日、店があるビルの六階に住むオーナーに毎晩八時に食事を届けているフロアマネージャーが体調を崩し、病院へ。急遽、彼女が代わりに食事を届けることになる。
部屋へ食事を届けに行った彼女に年齢を訪ねるオーナー。
「二十歳になりました」と彼女は言った。
「二十歳になった」と老人は反復して言った。そしてまるで何かの
すきまをのぞきこむみたいに目を細めた。
老人(オーナー)は言う。
誕生日プレゼントをくれると。
彼女の願い事を一つだけかなえてあげると。
これは、十年以上も後の彼女と僕(誰?)が、ふとしたきっかけで
それぞれの二十歳の誕生日について話をし、彼女と老人(オーナー)
との思い出が語られるという物語。
「きみのような年頃の女の子にしては、一風変わった願いのように思える」
と老人は言った。
一体どんな願いなのだろう? 気になります。
彼女の願いごとは、かなったのか。
願いごととして選んだことを後悔していないか、と僕に聞かれた彼女。
彼女が答えた、その答えは……
私は、彼女が言ったその答えを、必死に考えました。
どういうこと? どういう意味?
そういうこと? そういう意味?
図書館で借りました。
好きな小説になりました。