マガジンのカバー画像

忘却映画館 90年代ベスト

304
忘却映画館 90年代ベスト
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

【忘却度20%】フロント・ページ

1989年6月20日、(前夜の)テレビ放送で鑑賞。  結局いちばん好きな映画監督はビリー・ワイルダーで、いちばん好きな俳優はジャック・レモンで、いちばん好きなキャスティングはジャック・レモン&ウォルター・マッソー。  そりゃ好きですよ。忘れないですよ。あらすじけっこう忘れてるけど。忘れてるんかい。  これ、戯曲が元で、ああ名前出てこない、映画化されたやつの再リメイクなんですよね。そっちも見てるのに出てこない。  あれなんて言うんだろう、机のガラガラあける扉がキーになっ

【忘却度70%】ニッポン無責任時代

1989年5月3日、テレビで鑑賞。  いやあ、難しい。この翌日、同じくテレビで「ニッポン無責任野郎」を見るのですよ。  話の筋などは覚えてないけど、聞いたところで、どっちがどっちかすぐわからなくなる自信あり。  とにかく高度成長期の東京の街並みがなんかおしゃれだし、当時のサラリーマンの人たちのほうがスーツやハットの着こなしがかっこいいしと、そんなことにも感嘆しつつ、植木等の大暴れに素直に笑ったものでした。  クレイジーキャッツが好きでよく聞いてたのもこのころだったなあ

【忘却度10%】勝手にしやがれ

1989年5月4日、ビデオで再見。  今年(2021年)、BSで再見したばかりなので忘却度は薄め。もともと、ゴダールの映画の中ではほぼ唯一、ちゃんと筋書きを覚えてて、各シーンも記憶にあったんですけどね。  この3か月前のスペイン旅行、3日ほどパリにも行ったんですけど、現地でこの映画のポスター買ったなあ。部屋に飾ってたなあ。それがオシャレだと思ってたもんなあ。  最低って、何のこと?  ってラストのジーン・セバーグの台詞を、よく当時書いてた(自主的な)エッセイに意味なく

【忘却度0%】昼下りの情事

1989年5月9日、銀座文化劇場、19:20の回で鑑賞。  昨年までなら忘却度20%くらいだったんですが、今年(2021年)、BSでやってて再見してるんで記憶もばっちり。  1989年4月23日の「モダーンズ」に続き、大学の美女と一緒に見に行ったのもいい思い出。見る前は銀座「泉」でお茶して、見た後は「サンレモ」でパスタ食べて……というデートの思い出はどうでもよく、そもそもこのとき初見だったけど、とにかく全部が好きだったのでよく覚えてるのです。  映画監督を1人だけ選べと

【忘却度30%】気狂いピエロ

1989年5月11日、深夜テレビ(おそらく「ミッドナイト・アートシアター」で)鑑賞。  これが初見だったか再見だったかはわからず。  「勝手にしやがれ」に次ぐ、「ゴダールでも覚えてる映画」です。  見つかった! 何が? 永遠が! 海と太陽が、溶け合う!  ほら、当時どうかしてた少年だったんで、このラストのランボーの詩もすらすら出てくるしょう。ああ恥ずかしい。  ビジュアルやシーンはよく覚えてるんですが、話の筋を覚えてない。それともいつものように、筋はあってないような

【忘却度0%】ミツバチのささやき

1989年4月12日、上智大学図書館AVルームで再見。  これは絶対に忘れっこないです。  日本公開時に映画館で見て衝撃を受けて、パンフレットも買って1文字残さず読んで、全部の写真を隅々まで見て。このパンフレット、いまでも持ってる。  これの前か後か、フジテレビ「ミッドナイト・アートシアター」での録画を何十回と見て。  そしこの1か月前。初の海外旅行(1か月の貧乏旅行)に赴いた私は、最後の数日を使って、買った映画雑誌の編集部に押しかけ、この映画のロケ地に行きたいんだが

【忘却度10%】ダーティハリー

1989年2月14日、テレビで再見。  まあこれは忘れないですよ。この時点でも何度目かの鑑賞だし、この後も何度見たことか。  山田康雄さんの「6発撃ったのかまだ5発か。俺も数えるの忘れちまったんだ。だがこれはマグナム44だ。さあどうする」なんて何十回見たことか。オープニングのこのシーンと、これがフリになったラストシーンだけ、HDDレコーダーに残してあって、ときどき見返したりしてるのでした。 <ポスターを見てみよう>  見たところで「そういえば」となることはとくにないで

【忘却度0%】マカロニ

1989年1月22日、ビデオで再見  これは忘れるわけもなく。  あんまり有名じゃないけど、私の生涯ベスト10は言い過ぎですが、ベスト30には入ってくるくらい、大好きすぎる映画。  そもそもいちばん好きな俳優がジャック・レモン。いちばん嬉しいのはウォルター・マッソーとのコンビ作。  そんなコンビ作の雰囲気を持ち込んだイタリア映画。監督はエットーレ・スコラ。ウォルター・マッソー的相棒が、なんとマルチェロ・マストロヤンニ。  好きすぎてたまらない。  88年9月の日本

【忘却度60%】ぼくの伯父さん

1989年1月19日、ビデオで鑑賞  これも当時、ミニシアターブームの流れの中で、リバイバル・再発見的なブームで公開された、ジャック・タチ監督主演の映画。  当時のリバイバルブーム(映画の渋谷系)の立役者、ピチカート・ファイヴの小西康陽さんのお勧めで脚光を浴びた映画の1本だったと思う。  当時、小西さんが携わってた「VISAGE」という大判雑誌のジャック・タチ特集も買ったなあ(実際の編集長の方は後年、一緒にお仕事することに)。  後年、ジャック・タチ作品のサントラCD