【忘却度0%】ミツバチのささやき
1989年4月12日、上智大学図書館AVルームで再見。
これは絶対に忘れっこないです。
日本公開時に映画館で見て衝撃を受けて、パンフレットも買って1文字残さず読んで、全部の写真を隅々まで見て。このパンフレット、いまでも持ってる。
これの前か後か、フジテレビ「ミッドナイト・アートシアター」での録画を何十回と見て。
そしこの1か月前。初の海外旅行(1か月の貧乏旅行)に赴いた私は、最後の数日を使って、買った映画雑誌の編集部に押しかけ、この映画のロケ地に行きたいんだが、製作会社とかに聞いてもらえないかと、いま考えればとんでもない&行動力ありすぎな暴挙に出たのでした。
ネットのない時代の、言葉が通じない金のない日本人の、最大限のリサーチ。
結果、「このへんだよ」と教えてもらったリアサという街に赴いたら、広大な荒野があるだけでどこがロケ地かまったくわからなかったんですけどね。
とまあ、それくらいの、ものすごい思い入れのある映画なのです。
原題も「El spiritu de la colmena」とすらっと出てきます。
大学の第二外国語の授業にスペイン語を選んだのも、初の海外旅行先をスペインにしたのも、この映画がきっかけといっても過言ではないです。
最初に見たときは、フランコ政権のことなどまったく知らずに見たのに、それでも、どうしようもなく自分に突き刺さってしまった映画。
<ポスターを見てみよう>
アナ・トレント、いつ見ても可愛いなあ。ロリコン目線ではございません。
<ネットで調べてみる>
もうはっきりロケ地が「オユエロスの村」って書いてあるじゃーん。リアサじゃないじゃーん。ネット時代って、羨ましいわ。
と言いつつ、あのロケ地を探すアナログの無茶苦茶な自分の冒険は輝かしい思い出だったりします。