【忘却度100%】立原正秋「あだし野」
1990年1月30日。
大学のひとつ学年上の仲良い女の子が「良かった」というので買いました。
大学時代は本でも音楽でも、人のお薦めを素直に聞いてたなあ。いや、ちょと嘘で可愛い女の子のお薦めだけだったかもしれません。
ちなみにこのとき、その女の子は私のお薦めの「長いお別れ」を買ってました。
という思い出話だけしてますけど、この本、どんな話でしたっけ。
<ネットで調べてみる>
檀一雄の「火宅の人」っぽい話なのかな。
自堕落な売れない作家。家庭を顧みずホステスを愛人にしてる。数年後、売れるようになって愛人とも別れたが、自分の妻にちょっかい出した男の妻をレイプ。でも惚れられてしまう。
なんだこの話。
面白そうじゃないですか(そっちか)。
昔エッセイに書いたことあるんですけど、若いときに読んでよくわからなかった「火宅の人」とか、吉行淳之介「夕暮まで」とか、大人になって読み返すとあまりにも腑に落ちて、こんな簡単な話だったのかと気づいたりします。
これもきっとそうなのでしょう。
しかし当時、22歳の女子はなんでこの話が好きだったのかな。