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忘却図書館 10年代ベスト

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#忘却度70

【忘却度70%】とり・みき「メカ豆腐の復讐」

2016年10月21日。    「シン・ゴジラ」パロディ(最高です)から始まる短編集。    なによりこれに収録されてる「Mighty TOPIO」という作品。  東日本大震災後の、漫画家さんたちのチャリティ企画のようなもので描かれたものなんですが、当時読んだとき、くすっと笑ったほんの数ページ後に大号泣してました。 <ネットで調べてみる>    いま久しぶりに再読したんですけど、もうボロ泣きです。  短編ですけど、「ダイホンヤ」とか「クレープを二度食えば」なんかと並んで、と

【忘却度70%】高橋文子「消滅 空の帝国 パンナムの興亡」

2016年10月6日。    世界でいちばん有名な航空会社がいかに倒産へと至ったかの良質なルポでした。 <ネットで調べてみる>  ちなみにこのころ、マーゴット・ロビーやクリスチーナ・リッチが出てたアメリカのドラマシリーズ「PAN AM/パンナム」(2011年)のDVD7枚組を買って見てたりしてました。  パンナム漬け。

【忘却度70%】クリスティン・R・ヤノ「パン・アメリカン航空と日系二世スチュワーデス」

2016年10月2日。    これまでも書いてきましたが、「70年代飛行機文化」+「70年代洋画吹替」+「70年代東京文化・ファッション・インテリア」小説の参考です。 (書き上げておりますが、いまだ未発表。ご興味ある関係者のご連絡をお待ちしております)    タイトルどおりですけど、当時の日系二世スチュワーデスの仕事から採用から興味深いエピソードがたっぷり載ってます。  私の小説に直接的に引用するものなどはないですが、ヒロインの(登場しない)母親はパンナムのスチュワーデスとい

【忘却度70%】手塚治虫「ばるぼら」

2013年1月19日。    小説家がミューズに出会う話。  若いときは芸術家における「ミューズ」というのを、どこかで小馬鹿にしてました。おっさんが若い女と、という関係性からして若い男には「敵」ですし、女にその存在以上の価値を無理に見出してるようにも思えてたからです。  「ばるぼら」も10代で読んだらきっとそんな風に主人公を笑ったことでしょう。  若さは馬鹿さ。  大人になってから読んでよかった。  そんな風に生意気にも思っていた私も、ちゃんとミューズに出会い、その存在のおか

【忘却度70%】一色伸幸「うつから帰って参りました」

2010年2月23日。    そして2冊目がこの本。  当時の日記にこうあります。 「息子のサッカー見送りと迎えの間に、エアロバイクしながら、今日買った一色伸幸「うつから帰って参りました」読む。いい本だった。いまの自分にきっと必要だったのだろう」  1年間ただ鬱々としてましたけど、「中年クライシス」や本書を読んだりして、エアロバイクで少しでも体動かしてみようと思ったりと、ちょっとだけ前向きになろうとしてたのかもしれません。 <ネットで調べてみる>    いまだとわかるんで