夢中になっていたヒト
若かりし頃
僕は、21歳くらいの頃、まだカナダに行く前だったから間違いなく21歳くらいの頃、とある飲食店の店員さんに恋をしていた。居酒屋、と言う方があっているかもしれない。でも食事もめっちゃ美味しかった。
マジで、MA・JI・DE、可愛かった。
奇跡のような人だと思った。あえて芸能人で例えるならば、そうだなあ、石原さとみさんを足して2で割らずに、倍にした感じである。
ベロンベロンに酔っ払って、その勢いのまま、当時はLINEとかは無かったので、箸袋にメールアドレスを書いた紙を渡して、そしたら連絡がきたのだった。
結局、デートとかは全然できなかったのだけれど、その飲食店でご飯を食べてお酒を飲んでいる間だけは幸せだった。
やがて結婚されたという話を聞いて、もうそのお店には行かなくなってしまったのだけれど、若かりし頃の良き思い出だ。
それから13年…
なんと先日、僕らの公演に、来ていただいた。
たまたま観にきてくださったらしく、声をかけていただいた。お子さんを二人くらい連れており、お母さん、って感じになっていた。13年も経っているのだ。当然といえば当然である。
声をかけられて、顔を見て、すぐに色んな事を思い出した。ちょっと当時の恥ずかしい感じが蘇ってきた。そして相変わらず綺麗な人だと思った。
できれば思い出の中にずっとしまっておきたかったが、偶然、お会いしてしまったのだから仕方ない。
なんというかまあ、こういう活動をしていれば、こういう事もあるよねという、そんなお話である。