行動経済学と会話術と洗脳と①
慶應通信を志望した時、提出しなくてはいけないレポートの一つに学部に関係のある書籍を読んで、経験と絡めて論述するというものがある。
文学部なら文学、法学部なら法学、経済学部ならもちろん経済に関する書籍を読むことになる。
しかし、経済に全く明るくない私が読める経済学の本なんてあるのか?
と思い、初級の経済入門、のような本を何冊か読んでみたのだが、全くレポートできないのだ。
それは考えてみれば当然である。
だって、全く経済がわからないから経済学部を選んだのだから。
もしかしたら、こういう選び方はいけないのかもしれない。
もしかしたら、みんな、自分の得意分野の学問を選ぶのかもしれない。
私は、学びたかったから経済学部を選んだ。
応募の時点で経済が全くわからない状態であっただけなのだ。
とはいえ、どんなにしょぼくても役に立たなくても、50年分の生きてきた歴史があるわけで、その中には経済と関係のあることもあるはずだ。
そんな感じで初学者向けの本を本屋で探し手当たり次第に読んでみた。
その中に見つけた面白そうな本が『行動経済学』の本だった。
行動経済学は、すべての経済活動に動機と理由があるということを考えていく学問だ。
人々がどのような動機や理由で経済的な意思決定を行っているのか、特に非合理的な選択や心理的な影響に焦点を当てている。
経済活動の背後にある「なぜ?」を掘り下げて考える学問といえる。
なぜ、スーパーでは野菜売り場から始まるのか?
なぜ、レストランのメニューには「おすすめ」や「人気メニュー」があるのか?
なぜ、商品を「3個セット」にすることで買いやすくなるのか?
こんな「なぜ」は行動経済学で説明できるのだ。
マクロとかミクロとか、マルクスとかディケンズとか、名前は知ってるけど教科書を読むのが怖いものもあるが、行動経済学は早く学びたいな、と楽しみにしているのだ。
この、行動経済学が、会話術、そして洗脳にと話がつながっていくのだがこの話は明日にしたいと思う。