雑記 9 UD太郎
2021年、コロナ禍真っ盛り。
事態が緊急の為、連休を自宅でジットリ過ごしている。
しかも天気も良く無い。ほぼ蟄居だ。
ドクターから「痩せろ」と言われている俺だ、このままでは肥えていくばかり…
「俺が増えて行く」と良い風っぽく考えてみたが、事態が良くなる訳では無い。
現実様は遠慮無しにブン殴ってくる。
改善せねば。
何とか晴れ間を見つけて自転車に乗って出掛ける事に。
お出かけしてお昼ごはんを喰らうのだ。自転車でアレするから喰ったところでカロリー的にはプラマイゼロよ。
コレを繰り返すとゲソゲソに痩せこけ、終いにはこの世から消え去るかもしれない。完璧だ…
15㎞程漕いで某ソバチェーンに到着。特に美味いわけでは無いが、不満も無い。
特に期待もしてないが、たまに行きたくなる不思議なお店。
運動して腹が減ったのでソバと丼のセット(どちらもレギュラーサイズ)か、ソバ(レギュラーサイズ)とミニ丼のセットにするか迷う。
知恵熱が出るほど熟考の末、ミニかき揚げ丼のセットにした。
お店のマダムに食券を渡し、隅っこの席でお水飲んで待つ。
番号で呼ばれ、ブツを取りに行く。
結構喰い応えがありそうだ…うん、ミニ丼で良かった!俺は勝ったのだ。
一斉に食らいつく。
ん、良いぞ。丁度良い味。
知ってる、貴様はそういうやつだ。
瞳孔をカッ開きモリッモリ喰い進めて行く。
ソバを喰い終わり、丼も8割ほど喰い終わった…いよいよフィニッシュ(脳内BGM「サライ」)へ。
丁度良い満腹感。
が!丼にヘアーがインしている事に気付く。
おれのヘアーは坊主3ミリ。丼ヘアーは数センチ。断じて俺のヘアーでは無い。
もう流石に喰う気にはならず、そこに居た店員さんに「店員よ、見たまえ」と知らせる。(食っちまったモンは仕方ないので全然怒ってはいない)
店員は「へハァーッ!」みたいな奇声を発した後、平謝りで丼を持って厨房に小走りで向かって行った。
厨房が少し騒がしくなる。
30秒後、謝罪と共に俺の席に新しい丼がやって来た。
謝罪の気持ちの現れだろうか、少し具材も多め(かき揚げ+単品天ぷら)、ご飯も多め…
ややこしいが「ミニの大盛り」的な佇まい。
正直食えん…が、手を付けずに残すと店員さんに「ヒィ!激怒されている!」と思われるかもしれん…
中途半端に残しても店員さんに「ヒィ!毛トラウマを植え付けてしまった!」とか思われてしまうかもしれない…
……残すのはイヤなので頑張って喰う事に。
さっきまで味方だった奴が敵になった感じだ。
汗をダラダラかきながら何とか平らげた…立ち上がると胃に「ズン!!」と来た。
結局レギュラーサイズ丼以上に食ってしまった…
「こんなはずでは…」と思いながら悩ましい声を吐き何とか帰ったが、多分肥える。
「太らせる組織(とてもわるい)」がアレしとるかもしれない。