クレイジージャーニーになりたくて(オバラミツフミ)【#5:「こんなイベントに参加してきました」】
チーム長谷川共同マガジン、今月のテーマは「こんなイベント参加してきました」。僕はヨシダナギさんの写真展『Tribe Walk』に参加。ご存知の方も多いと思いますが、ヨシダナギさんの経歴は以下です。
(写真撮ってもらいました、最高に嬉しい)
1986年生まれ、フォトグラファー。幼少期からアフリカ人へ強烈な憧れを抱き「 大きくなったら彼らのような姿になれる 」と信じて生きていたが、自分は日本人だという現実を10歳で両親に突きつけられ、挫折。その後、独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。その唯一無二の色彩と生き方が評価され、TVや雑誌などメディアに多数出演。
上京1年目に、新宿の「思い出横丁」で丸山ゴンザレスさんと偶然席が隣合わせになったことがあります。当時は誰かわからず、「夜中にゲイバーに連れて行ってくれたお兄さん」くらいに思っていたのですが、なぜか突然テレビに。それが『クレイジージャーニー』であり、『クレイジージャーニー』はとにかく面白かった。
テレビをほとんど観ないのですが、『クレイジージャーニー』が放送される毎週水曜の深夜は、画面の前で正座をします。テレビの前で過ごすこの45分間は、僕の一週間の中でとりわけ有意義な時間です。誰かの話を聞いたり、映像を観たりして、聞く側見る側の表情がこんなに変化することはそうないんじゃないかと思っています。そんくらい表情筋を使って楽しんでいる。
ヨシダナギさんも『クレイジージャーニー』にご出演されるゲストの一人。アフリカの少数民族を撮影するフォトグラファーです。
現地民と同じ服装(ほとんど全裸みたいな格好)になったり、どんなに不味い食事(腐った色のアルコール、時には牛の血液)にも必ず手をつけたり、怖いもの知らずで体当たりの珍道中シリーズのファンは多いはず。もれなく僕もその一人です。
未開の地を拓くヨシダナギの写真展『Tribe Walk』
『Tribe Walk』では、参加無料で全4民族の写真を鑑賞することができます。
「現実に本当に存在するのだろうか?」と思ってしまうほど好奇な光景を、ヨシダさんは自分の目で見て、写真に収めているのだと考えると、ゾクゾクしました。番組でも紹介されていた民族の写真にひたすら興奮。
(写真はすべて『Tribe Walk』の展示作品を撮影したもの)
まずヨシダさんに会えたことも嬉しいし、写真の美しさに感動しっぱなしだし、次回放送も欠かさず観ようと誓うわけですか、展示にいる間は、そもそもなんで『クレイジージャーニー』が、ヨシダさんが好きなのかも考えてました。
人目につくことのない冒険家たちの視点に触れる機会はそう多くなく、そうした情報にはインターネットでたどり着くことができません。しかしこの番組のおかげで、冒険家たちが命がけで得た景色を追体験できるようになりました。
やはり、自分の足でしか稼げない情報は貴重。希少度が高いんだからみんな吸い寄せられ、興奮し、熱狂しちゃうんだ。
この「なぜ好きなの?」の問いかけをしていると、以前 #小原課題図書 で読んだ 『圏外編集者』で、著者の都築さんがおっしゃっていたことを思い出します。
いきなりネットで検索とかしないで、自分のアタマとフトコロでジャッジする癖をつける。それが自分の嗅覚を育てる上で、いちばん手っ取り早い方法かもしれない
他人の評価ではなくて、自分のドアを開けてみないと、経験は積み上げられない。そうやって成功と失敗を繰り返しているうちに、いつのまにか、自分が「いい」と思ったものは、だれがなんと言おうと、いいと言い切れる日がやってくる。そうやって場数を踏んでいくことで、「聞く耳持たないようになる」のが、実はものすごく大切なことだ。
自分の嗅覚で物事を判断し、それらを突き詰めている人は面白い。Twitterで仮想通貨の話を小出しにする方にちょくちょくフォローされるのですが、誰の真似しているんだか分からず、1mmも興味が持てない。
ということで、少なくとも自分は何かに乗っからず、内なる声に導かれた審美眼で物事を判断できるようでありたいです。アフリカを旅せずとも、自分の物差しで世の中を図るクレイジージャーニーでありたい。
そんでもって、そういった人たちの考えや思考、作品に触れる機会も定期的に持つようにします。ヨシダさん、いつかインタビューしますよ。
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次回更新は2月21日(水)、担当は梶川奈津子です。どんなイベントいくんだろ?楽しみにしてますー!
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