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「極大射程」スティーヴン・ハンター

スナイパーライフルがあたらないのだよ。
6倍のスコープつけて、遠くに敵チームが戦闘中のとこ見つけて、よし!!ちくちくやってキル数稼ごう!!と思うんだけど、全然当たらんのだよ。
ゲームの話ね。
同じようにスナイパーライフルがあたらない人におすすめ!!
嘘です!!

そんな嘘をつきたくなるほど、面白いスナイパー小説なのだ。
なんのこっちゃ。

本作のあらすじは下記の通り。
ベトナム戦争での英雄、ボブ・リー・スワガー、相棒をなくして引退。
犬と一緒に山で狩りをして過ごす毎日。
そんな彼にある依頼が、それが実は巧妙に仕組まれた陰謀で、そこからボブは大統領暗殺未遂事件の容疑者にされ、逃亡を余儀なくされる。
そんな彼が、FBI捜査官の一人を相棒として、協力しながら真相を追い求めるという話。

ミステリー的な要素も良いのだが、とにかく射撃シーン、スナイパーライフルでの戦闘シーンが大迫力!!
スナイパーものというジャンルが生まれる瞬間を見た!!と思ったね。
その後、あんまり見ないけど。

このボブ、ベトナム戦争ですごい狙撃の実績を叩き出した人。
あまりにもすごいクイックショット、3発の銃声が重なって1発の銃声にしか聞こえない、1発の銃声が聞こえたと思ったら3人倒れているのだ。
敵としては恐怖だ。
また、夜間でも照明弾を1発撃って、明るくなった瞬間に敵のリーダーを次々と始末していく。
めちゃくちゃかっこいい凄腕スナイパーなのだ。
続編ではベトナム戦争でのボブの活躍シーンがけっこう長く描かれていて、本編に行く前に満足しちゃうぐらい笑。

ただ、人を救ったとかじゃなくて人をたくさん殺したって実績は、あまり大きな声で言えるものではないらしく、一般人には英雄と認識されていない。
そういう良識、アメリカでもあるのですな。

とにかくボブがタフでかっこいい。
ヘミングウェイ的な、伝統的なアメリカのかっこいいおじさんなのだ。
もう影響されて筋トレはじめてしまう。
でもさーそうゆうのじゃないんだよねー精神がタフなのよ。
一人で生き抜ける強さってのはこういうのを言うんだなと。

映画にもなっているらしいが見たことはない。
小説の方が面白いという評判を見たので、ぜひ小説から入って欲しい。

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