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出産祝いについて本気出して考えてみた

この夏、親友から男の子が生まれたと連絡があった。
その子の実家は九州にあり、育児についてあまり両親に頼れない状況にあった。世情もあり、私が手伝いに行くことも出来なかった。

力になりたいのになれない。だがお金なら(ほんの少し)ある。そうだ、親友が喜ぶような出産ギフトを贈ろう。
ということで今回は贈った商品を紹介します。

出産経験のある知人たちはよく「一日で良いから邪魔されずに、ぐっすりと寝てみたいと思ってた」と話す。
30分に一度は起きて泣く子どもの世話をしていると、食事よりトイレよりまず寝たいという感情が勝つらしい。寝る時間をプレゼント出来ない代わりに、すぐ食べられる食品をチェックした。

そして安全性。
もし私がお母さんだったら、いくら便利な食べ物でも添加物が多く入ったものはおっぱいのことを考えると食べたくないだろうなと、添加物が少ない食品を探した。

そうやって検討していると、安全・かつお店の味を家ですぐ楽しめるという商品の、スープストックトーキョー「スープギフトセット」を発見。
しかも産後のお母さん向きの商品もあった。

こちらを贈ったところ親友も「久しぶりに温かいものが食べられて、救われたわ~」と喜んでくれた。

しかしこちらのスープは素晴らしく美味しいのだが、そもそもスープとは前菜であって、あまりお腹にたまらないのではないだろうか。
この商品は冷凍保存ということで解凍のひと手間もある。そもそも人様の家の冷凍庫を圧迫するのはあまりよろしくない。

ということで、あまり添加物のないすぐ食べれる・できれば常温保存の効く食べ物を探したところ、こちらの商品がヒットした。

一緒に旦那さんも食べることを想定して、ご飯にかけるカレーとスープのセットを選択。これを持って年明け、マスクに消毒用アルコール持参で親友と赤ちゃんに会いに行く予定だ。

以前通った文章教室で聞いた話だが、ある男性ライターさんのところに生理用品のキャッチコピー作成の依頼が届くということがあったそうだ。

ライターの彼は最初どうしたら女性の生理の辛さを理解できるのかとあれこれ調べたが、あるとき「俺にはとことん想像することしかできない」と、徹底的に女性の辛さを想像し、周囲の女性にも聞けるだけ聞いたらしい。

女性はどんなときどう辛いのか、何があったら助かるのか。

その後、彼が想像しうる限り想像した女性の辛さと、それに対する解決策の提案を1文に言語化し、そのコピーで売り出した生理用品は大ヒットしたそうだ。

私は結婚も出産もしていないから、親友が抱える育児の大変さも幸福も、真には理解することは出来ない。でも想像することならできる。

ヨガの業界ではマタニティヨガの先生で、出産していない先生でも妊産婦さんから人気があったり支持されることが多いらしい。それは同じ経験をしていないというハンデを乗り越えてでも寄り添いたい、という先生たちの気持ちが反映されているのではないかと考える。

社会では分析力や処世術に長けた人を優秀と呼ぶ。自分は優秀な人間にはなれなかったけど、想像の翼に乗って誰かに寄り添いに行くような生き方をしていきたい。

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小澤仁美
最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。

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