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お弁当に、1日のお楽しみを詰め込んで

お勤めをしていた頃は、毎日のランチタイムが最大のお楽しみだった。
同僚を見ているとコンビニで食事を買ってきて済ませる人が大半だったが、中には「これが生きがいなんだ」と毎日外食をするつわものもいた。

自分は手作り弁当派だった。もちろん外食は楽しくて大好きなのだが、食だけにお金を注ぐ勇気もない。OLになりたてのころはパンにハムとチーズを挟んだものを持って行っていたが、どうにもパンだけでは夜までお腹がもたなかった。

しかしいざお弁当の作ろうとしても、やり方がよくわからない。母に聞いても「夕飯の残りをピャッと詰めて、ぴょっとやる」と、やはりよくわからない回答。
ネットを検索するも、出てくるのはこりに凝ったお弁当ばかりで、毎日続けられそうにもない。。

そんな時たまたま、丁寧な暮らしを実践している友人の家に遊びに行く機会があり、お弁当との向き合い方を教えてもらった。

まずは弁当の構成。
基本はメインのおかず(肉か魚)+卵料理+野菜料理を2品、がちょうどいいとのこと。

そして美味しいお弁当を長く続ける上で、いくつかのポイントを教えてくれた。

①野菜料理はつくりおきで

勝負は日曜の夜。平日夜は疲れて夕食を作る気力もなくなってくるので、日曜の夜に出来るだけ作り置きしておくことが平日のお弁当の生命線を支えてくれる。
常連のメンツは以下の通り。

・にんじんラペ。
にんじんをピーラーで薄くスライスしたものを酢漬けにしたもの。酢が長持ちさせてくれる。

・ほうれん草や小松菜のおひたし。
水分をギュッとしぼり、醤油を多めにかけて塩分を強めに、鰹節をよく混ぜて水分を吸わせ腐敗防止。

・しめじやえのきをバターで炒めた、きのこソテー。
あまり日持ちはしないけど、単純に美味しい。

・ブロッコリーを茹でて切っておいたもの。
(私はブロッコリー嫌いなのでやりませんでしたが、ブロッコリーやプチトマトは手軽で色合いもいいですね)

こうしたものを作り置きしておく。

②卵料理は朝に

朝は忙しいかもしれないが、卵焼きだけは風味が落ちるので朝作ったほうが良い。甘めもしょっぱいのも美味しい。
どうしても朝は無理という方は、味付けゆで卵なら数日持つので、これも日曜の夜に多めに作ってストックしておくと良いかもしれない。

③メイン料理は冷凍を頼る

あまりしゃかりきに全部手作りでも、気力がもたない。うっかりすると手作りより冷食の方が美味しいことも多いので、スーパーに行く際は冷食コーナーはしっかりチェックしておく。私は生協のちくわ揚げが推しです。

あとはご飯だろうか。
半合くらい朝炊いたものを、冷まして(あるいはおかずと温度が同じになるようにして)持っていくのがベスト。
でも私は朝は寝ていたいので、前日の夕食に炊いたものを詰めていた。冬はパサパサになるのが欠点。。

あとどうしてもおかずを詰める気力もない時は、「スープジャーに豚バラ肉ともやしをごま油で炒めたものと味噌を突っ込んで、会社に着いたらお湯を注いで簡易豚汁にする」という手も友人は教えてくれた。

これにおむすびでも購入すれば立派なランチだし、一品だけでも手作りの料理があるとホッとするものが自分はあり、OL時代はよくやっていた。

・・と去年まではこんな感じでお弁当作りに勤しんでいたのだが、今年からは在宅プラス猛暑オブ猛暑で、お弁当も作らなくなってしまった。

OL時代は毎日お弁当作りに追われ、「将来は立派な作家になって、家でお仕事してやる。お弁当なんか作らないもんね」と思っていたが、いざ在宅になると、あのお弁当に1日のお楽しみをギュッと詰め込んでいた日々が懐かしい。

ちなみに学童に行くお子さんを持つ友人に聞いたところ、最近では①防腐シートをお弁当に敷いて、②保冷バッグに保冷剤やゼリーアイスを一緒に入れてもたせる、この2つをしないとお昼にお弁当が腐ってしまうという話を聞いた。こんなところで、環境破壊の深刻さを感じるとは。

物価高騰、米不足。社会では色々あるけれど、お勤めの最大の楽しみ?であるお昼ご飯のクオリティは、ワクワクラインを保っていたい。










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最後までお読みくださり、ありがとうございます。
明日も適当にしっかりで参りましょう。

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小澤仁美
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