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【首折り男のための協奏曲】タイトル怖いけど、内容も怖い


伊坂幸太郎さんです。
想像できない展開へ進んでいくのに読みやすいです。
短編集ですが、緩やかにつながっています。
この人って誰なの?登場人物は重要なの!?と読みながら推理していくのが面白いです。

ー首
脊椎動物の頭と胴体をつないでいる部分。
人間の急所のひとつ。
普通は細く、折れやすいし折られやすい。
人間の首は、この『首折り男のための協奏曲』に収録されている物語の数と同じ7つの頚椎によって支えられている。

首折り男の周辺

首の骨を折る殺人事件が複数発生。
隣人が犯人ではと疑う夫婦。
事件と全然関係ないような、いじめを受ける少年。
お人好しで借金まみれ、さらに人違いから怪しい仕事を頼まれる男。
登場人物が絡んでいくドキドキ感があります。

濡れ衣の話

息子を事故死で失った男性が、加害者女性を殺してしまう。
そんな場面で刑事に助けられて自分の思いを話す。

—絶望の裏路地へ押しやろうとしているのではないか

だがその刑事とは以前会っていた?

—時空のねじれ 人生を変えられる?

不思議なお話です。

月曜日から逃げろ

制作プロダクション勤務の久喜山から、テレビで空き巣テクニックを披露して欲しいと頼まれる黒澤。
言葉巧みな久喜山。
それに対して黒澤…カッコいいです。

黒澤が好きなチャップリンの映画
『給料日』
建設現場でレンガを積む仕事をする。

これがキーとなっている。

あっぱれ!とも言うべきストーリー。


#伊坂幸太郎 #読書感想文

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