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【幸福な食卓】人生は予想もしてないことが起こる


著者 瀬尾まいこさんです。

登場人物がみんな真っすぐです。
みんな外では悩みを抱えてる。でも食卓ではみんながいつもと同じ温かさ。
いつもの食卓でぎょっとするような発言をする家族もいる。
逆に言えば、食卓ではいつもと変わらない日常が待っていてるので、ストレートに気持ちを言える、受け入れてくれる安心感がある。
それって素晴らしい環境だなと思います。
食事の時間、食べる物、座る位置…その家庭毎ルールってあります。
瀬尾さんの作品はよく、家庭の食卓での一コマが切り取られていて、物語の中で自然に日常生活が垣間見れるところが好きです。


あらすじ

―父さんは今日で父さんを辞めようと思う

と朝食時に告げられる。いつも大事なことはみんなが揃う朝食で。

直ちゃんが大学に行かないと言ったときも。
お母さんが家を出ると言ったときも。

どこからか歯車が狂いだした。

お父さんは学校の先生だったけど、大学に行くために勉強するっていうし、
お母さんは近くのアパートで独り暮らししているし、
天才児だった兄の直ちゃんは大学に行かず農業をしているし。
佐和子も梅雨になると体調が悪くなる。

あることがきっかけで、家族はいったん今までと違う道に進む。
今まで頑張って守ってきたもの、傷ついた心を癒すために。


主人公の佐和子の出会いと別れが描かれています。

感想

予想外のエンディングで、号泣してしまいました。
平凡な日常と突如として避けられない不運な出来事。
出来れば辛いことは経験したくない。
でも色んな事があって、人生は進んでいく。
登場人物がみんな、前向きです。前に進んでいこう、道を切り開いていこうとするところがいいなと思います。
思春期の方にも読んでもらいたい、おススメです。

#瀬尾まいこ #読書感想文


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