【まほろ駅前多田便利軒】仕事×家族のカタチ
著者 三浦しおん
便利屋。
よく考えると、この職種の名前の付け方ってすごいな、と思います。
頼みごと何でもしてくれる。
逆に言うと便利屋にしか頼めない様な頼み事。
とても厄介な事です。
あらすじ
多田便利軒。
多田啓介がまほろ市で営む便利屋。
息子の代わりにお見舞いに行くこと。
年末年始にチワワを預かること。
バスが時刻通りに来ないからバス停で監視すること。
そんな仕事を淡々とこなす多田は、高校時代の同級生の行天春彦と思いがけず再会する。
高校時代、大怪我をした行天。
行天の声を聞いたのはその時発した「痛い」の言葉のみ。
見た目もよく頭も良い行天だが、謎に包まれていた。
再会した行天はうるさいほど、よく喋り、「事務所に泊めてほしい」と頼んできた。
断って別れたのに、多田は行天を追いかけて結局はそこから2人で仕事をし始める。
実は人情に暑い多田と飄々と仕事をこなす行天。まほろ市は様々な事件に巻き込まれて行く。
2人が辿ってきた苦節の人生。
彼らが育った街を舞台にとても良いコンビで事件を解決していきます。
感想
まほろ市ってどういう位置付けなんだろうと調べてみました。
まほろ市(まほろし)とは、様々な小説の舞台となる架空の都市の名。
幻(まぼろし)を都市名にしたものでユートピアと同じく「どこにも存在しない場所」の意味を持つ。または、古事記にある倭建命(日本書紀では景行天皇)の国偲び歌「夜麻登波 久爾能麻本呂婆(後略)」(倭は 國のまほろば)に由来する。
Wikipediaより引用
なるほど。という感じです。
描かれるのはちょっと危なげな裏の世界と、日々の平和の間を行ったり来たりしながら活躍する2人。
普段見れない世界だけど、とてもリアリティがあるように感じます。
それはおそらく、便利屋の中にも愛情や友情を感じられて、家庭のことについつい首を突っ込んでしまう“おせっかいさ”がいいなと思いました。
するする読めてオススメです。
続編も読んでみます!