be here かまくら① アナン邸 この日ここだけのスパイスカレー
子どもから大人まで、ニッポン人が好きな料理といえばカレー。欧風カレー、インドカレー、タイカレーなどの定番に続き、最近ではスパイスを自由に使い、独自の味わいを追求したスパイスカレーが注目されている。年々高まるスパイス人気の中、その原点ともいえるお店を訪ねて、鎌倉・極楽寺へ。
スパイス商が提案するカレー
江ノ電・極楽寺駅から5分ほど歩いたところにある「 アナン邸」。スパイスの輸入販売を営むアナンさんの自宅兼ショップだ。自然に囲まれた日本家屋は築85 年の古民家で、風格のある外観やその佇まい、のどかな庭や縁側が心を和ませてくれる。
玄関の引き戸を開けて入ると、目の前は畳敷きの販売所になっていて、様々なスパイス類やカレーキット、オリジナルレトルトカレー、茶葉などの陳列が目に飛び込んでくる。ここでは、商品を購入することができ、アナンさんが在宅していればスパイスのアドバイスなどをもらえる。
インド出身のアナンさんは、50 年前に来日してから、インドのスパイスや、本格的なインドカレーを日本に紹介し続けてきた。誰でも本格的なカレー作りを楽しめるカレーのスパイスセットは、デパートや高級スーパーなどで販売され、30 年以上にわたりロングセラー商品である。
取材に応じてくれたのは、アナンさんの息子さんで「株式会社アナン」三代目のメタ・バラッツさん。新商品の開発や新規事業に携わりながら、様々なイベントや、企業や生産者とのタイアップ、地域とのコラボや商品作りなど、幅広く活動している。スパイスをテーマに調理研究を深める4人組ユニット・東京スパイス番長の一員でもある。
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