見出し画像

光の身体の発展『LIVING ENERGIES⑦』マイク・ブース


※『LIVING ENERGIES Vol.7』は、こちらのサイトでお求めいただけます。

光の身体

私たちが西洋の魔法の伝統と呼ぶ世界において、なにかの名前を知ることは、そのなにかの力を知ることにつながります。オーラソーマ® とは、光の身体を意味し ます。

私たちは光の身体とワークしており、そこには大きな意味があります。今のこの時期に、あなたがこの驚く事実の一部であることを思いださせるために、光の身体は人類に向けて明らかにされてきました。

魂の観点からすると、あなたは呼ばれたのであり、この光の身体ということに関連した啓示の一部であるのです。 1983年、ある盲目の女性が、光の身体の発展させるためのシステムを授かりました。

それは、魔法を使って呼びだされたものでも、頭を使って考えだされたものでもなく、私たちの時代に意義のあるなにかをスピリットから与えられたものだったのです。  

オーラソーマシステムを探求するにおいて、光の身体を発展させるということがなにを意味するのか、私たちはそれを問いかけていく必要があります。もしかすると、 「発展」 という言葉自体が、正確でも適切でもないかもしれません。

光の身体は、すでに変化と発展の過程にあります。光と意識は同意語です。光と意識、あるいは気づきとの間には隔たりはありません。


光と意識

現時点において、この課題を見てみましょう。おそらく、これは 4 万 3 千年のサイクルの頂点ともいえるかもしれません。そして、北米インディアン、ホピ族やマヤの伝統、あるいは古代インドのヴェーダといった多くの伝統における予言をみると、どの伝統においても、この時代に対する、より意識の高い時代への進化の可能性についての予言がなされています。

意識と光は同意語です。 オーラソーマカラーシステムという意識そのものからのギフトは、光の身体についての人類の理解を助けるためにもたらされたのです。  

1983 年に、オーラソーマシステムに関して私が初めて読んだものは、ヴィッキーがトレーニングに人々を招き寄せるための言葉でした。その言葉は、本当に大切なものとして今でも私の心に触れています。

「自分自身を思い起こすことを望むものたちのために・・・会いに来てください」 「自分自身を思い起こすことを望むものたちよ、会いに来てください」  これはとてもシンプルで、本質的であり、自分自身を通して誕生したものを世界と分かち合いたいと彼女に思わせた精神を簡潔に表現しています。

―「自分自身を思い起こすことを望む者たちよ、会いに来てください」 あなたは、自分自身の思考やフィーリング、そして存在において、「自分自身を思い起こすことを望む者たちよ、 会いに来てください」という言葉と光の身体との関係を見いだすことができますか。 ―


身体のメンバー

さて、ここで次の言葉について考えてみましょう。
「思い起こす(リメンバー)」  リ(=再)メンバー(=構成要素)とは、複数の部分を集めて一緒にするという意味です。

身体のメンバーと は、腕や足、頭や胴体です。したがって、身体的な観点 からのリメンバーとは、身体の各部分をひとつに集めること、身体のメンバーをまとめることです。  

ここに逆説があります。記憶を思い起こさせる光の身体とは、私たちが肉体の中にいることを示唆します。つまり肉体の記憶は、意識がどのような状態にあろうとも、 私たちが肉体に宿している間に起こります。

したがって、 記憶の思い起こしとは肉体の化学的性質に依存し、思い 起こすというのはある種のアルケミー(錬金術)であることを示しています。アルケミーとは、各部分を集めるという過程を通して、肉体の化学的性質に起こる変化です。

みなさんの中にはプロのダンサーもいるでしょう。肉体におけるその意識の感覚は、光の身体に関連したなにかです。あなたが踊ることができれば、それはあなたを自由にしてくれるでしょう。

これはシンプルなことです。踊ることができるということは、ある意味では身体の各部分が調和して動くように、思い起こし集める(リメンバー)ということです。

ヨガができる、動きができる、 踊ることができるということは、リメンバーすることでもあるといえます。

どうすればリラックスすることができるか

私たちはどうして、人生の初めに、あるいは学校で、 リラックスすることを習わないのでしょうか。私にとって、子どもが学校に通うにあたって教育的に最も大切なことは、どうすればリラックスすることができるかを知ることです。

これはリメンバーすることのもうひとつの側面、つまり身体の各部分やその動き、またはリラク ゼーションに意識的になる、ということです。 なぜ、それがそんなに重要なのでしょう。

理由は簡単です。私たちが緊張やストレスを抱えて歩き回っているとしたら、それが私たちの人生を動かすものとなるからです。言いかえれば、緊張やストレス、体の筋肉の硬直が人生のパターンを作りだすのです。

これらは どこからやって来るのでしょうか。ストレスや緊張のパターン、身体的な緊張の感覚を形成する筋肉群、こういったものはなにからもたらされるのでしょうか。

それらは、条件づけられたパターンに起因します。私たち はこれらを両親や、仲間うちから学びます。緊張といった習得して身についた行動パターンや肉体的な条件づ けは、今生で始まるわけではありません。

パターンや条件づけ、筋肉の構造はすべて、私たちが生まれてきた 遺伝的状況の中にロックされた、先祖からのパターンでもあるのです。

光、もしくは意識は、母と父、祖母と祖父たちの総合的な遺伝的経路に入ります。私たちが光の身体を発展させる、あるいは認識する機会は、条件づけの霧の中から やってきます。  

そして、肉体に入ってくる意識は、条件づけられたパ ターンの霧に中に入ります。ですから、リメンバーすることへの第一歩は、どのようにリラックスするのかを学ぶことです。

リラックスすることを学ばずして、私たち はどのようにこれらの条件づけのパターンを超えていくことができるでしょうか。リラクゼーションやリメンバ リングの可能性に注意と光、あるいは意識をもたらすことをせずに、私たちはどのように自分を操縦し、手放すことができるでしょうか。

ベビーベッドに赤ちゃんが寝ています。赤ちゃんは、 リラックスの仕方を教わる必要はありません。眠りに落ちるときには、腕や足を自然に緩めることができるように見えます。呼吸も、ただ吸って吐く、それだけです。

人生の始まりにおいて、彼女はそれほど緊張してはいません。5 歳になる頃には、まるで彼女の身体の化学的性質の中に形成されていたかのようにたくさんの緊張のパ ターンを学んでいきます。  

彼女が自分の両親から学びはじめる、これらの緊張のパターンも、遺伝として受け継がれたものです。私たち が日常の行動や姿勢に関して、両親をモデルとして見習 い、練習をすればするほど、私たちの中により多くの緊 張を取り入れ、条件づけとなるのです。  


呼吸──あなたは単に呼吸をしている、と思うかもれません。でも、そうではないのです。それは習得した 行動パターンなのです。身体の中での呼吸の形、それは 肉体の中に存在している意識の本質に影響を与えます。

過去 50 ~ 100 年の間に、たくさんの人たちが産まれた 瞬間におしりを叩かれたということを、みなさんはご存じですか。

その状況を想像してみてください。あなたは 9 ヶ月の 間、暖かいお湯の中に横たわっていたのです。母性の感情的な意識を感じながら、両親のやり取りの波動や口調を聴きながら、来る日も来る日も暖かいお湯の中で、リラックスしながら、そういった感情の波や、外側から聞 こえる厳しい口調、そして外の世界を見る以前に現れるさまざまな色の不思議さに対応する方法を学びながら、 9 ヶ月を過ごしたのです。  

そしてある日、なんの警告もないままに、突然非常に 狭い管の中を無理やり押しだされて、誰かに足を掴まれ、お尻を叩かれるのです。多くの場合、このようにして最初の呼吸、最初の息が身体の中に入ってきます。息は、その瞬間まで肺に入ってきませんでした。

つまり9ヶ月の間、呼吸は身体の中に入ってこなかったのです。そんなことは起こらなかったのです。 ですから、世界中の人々の多くが、バーストラウマを抱えています。

これは単に、狭い管を無理やり押し通されたことへのトラウマではなく、安定した 9 ヶ月間のあとの環境の変化に対するトラウマでもなく、体内に入っ てくる呼吸に伴っておしりを叩かれたというトラウマなのです。

もし、これが呼吸の最初だとしたら、その瞬間からなにが起きるでしょう。適切に呼吸をすることが、 とても難しいこととなるでしょう、そう思いませんか?

私たちは、リラクゼーションについて話していますね。 つまり、肉体との関係における意識について話していま す。私たちは、身体の化学反応や、生きる上で完全に依存している基本的な機能について話しています。この基本的機能はトラウマと関わりがあるのです。

ですから、これが始まりだとしたら、私たちが自分自身をリメンバーするということは、これらのトラウマを乗り越えること、呼吸の可能性を感じるためにリラックスする方法を学ぶことだと言えます。

光と呼吸

光、または意識と呼吸は密接に関係しています。ある意味で、呼吸の活力、 意識の活力、光の身体の活力は、すべて互いにリンクし ています。それはリメンバランスのパッケージです。

109 の色の組み合わせを見るとき、あなたは自分の呼吸の仕方に気がついていますか。あなたは、意識が体内の呼吸の状態をどのように解釈するかを考えていますか。それについてどう思いますか。

身体の中の呼吸のあり方を反映させるものとして、色の組み合わせに映しだ される意識、という可能性です。 私は、これが唯一のことだと言っているわけではありません。

もし私たちが、人類という家族にお いて、より意識的になる時代へと移行していくのだとし たら、光の身体に対する認識は、非常に大切なものとな るでしょう。ですから、みなさんは開拓者なのです。光の身体の発展、つまり新しい人類に向かう新たな世界への開拓者なのです。

自分の生涯をかけて働きかけをしている人たちもいま す。セラピストとして、心理学者として、トレーナーとして、彼らは早くから呼ばれており、マスターやティー チャーの前に座ってきました。

それは、彼らにとって最も大切であったものへの呼びかけが、彼らをそのような場所に引き寄せたのです。 私たちは、色とりどりの小さなボトルたちとのワーク を始めたばかりです。

スピリチュアルな世界を真剣に歩いている人たちが、私たちにこう言いました、一体このトリックで、今なにをしようとしているのか、これらの ニューエイジの小道具はなにを意味しているのかと。

「あなたは自分の道を失っています。物質の中に、はまってしまっています。それはただ、オーラソーマ、光の身体という製品にすぎないのです」  それは 20 年以上も前のことでした。

それは 20年以上も前のことでした。20年間、友人たちはクローディアと私に言い続けました。「君たちは、 時間を無駄にしている」と。一緒にメディテーションをしてきた人々、その時点で10 年間以上も私たちとともにプラクティスをしてきた人々はこう言ったのです。

「いいかい、君たちは時間を無駄にしているんだ」  世界に現れ、示されたこれらのものは、この世界で真実であるもの、真実を示すものの代わりにもたらされた、 ただの幻想、偽りの姿の一部であるのだと言います。

ですから私は、とても早い時期に、それについて考えてみなければなりませんでした。この人たちは私の中で非常に深いつながりのある存在だったので、考えてみる必要がありました。

10 年間、一緒に瞑想をしてきた人たち、その人たちの意見に自分が耳を傾けないということはありえません。それは非常に難しい時期でした。そして私の中のなにかが言ったのです。私がそれについてどう考えようと、 私がなにを感じようと、これは私への呼びかけなのだ、 と。  

私に呼びかけていたものは、マインドや私がそれについて考えたこと、感じたこと、あるいは私の友人や家族さえもが私に言ったことを超えたなにかでした。  

それは、別のなにか、だったのです。  

みなさんに理解していただきたいのは、私がこうしたかったわけではまったくない、ということです。私には私の目前に潜在するすべての危険が見えました。私の前途に広がる、この道を歩む一歩一歩が、牛や馬の糞を踏んづけて進むようなもの、と言ったらおわかりになるでしょう。

もう少し粗野な表現を使うこともできますが、 そうせずとも私の言わんとすることを理解していただけると思います。 25年前、私がこの呼ばれた旅に踏みだしたとき、私に見えたのは、ひと足ひと足が糞の上を歩くようなものだろうということでしたし、実際にそうでした。それは 小さな糞ではなく、大きなものでした。このことと、光の身体との関係はなんでしょうか。  

私は過去25年間の間に、出会わなくてもよかったネガティブな感情、拒絶、投影のあらゆる側面に出会いました。これが、あなたの歩いている旅路なのです。私たちは、光について、オーラソーマシステムについて見てきましたね。

しかし、それはこの世界で現時点における 開拓者としての旅は、あなたの一歩一歩がバラの花で 一杯だとか、前に踏みだした一歩が甘く優しくある、と いうことを意味しているわけではありません。

あなたを オーラソーマへと導いた呼びかけに、あなたが真剣に関わっているとしたら、今私がお話したようなものに出会うことになるでしょう。
私は今、私が理解していることを最大限に、真実を伝えようとしています。

あなたの目前に広がる道は堆肥であふれています。あなたの運がよければ、堆肥は膝元くらいまでですむでしょう。私の場合で言えば、それはときによっては口元まで達し、舐めることができそうなこともあります。

何人かのみなさんは、私がなにを言おうとしているか分かっているようですね。私からみると、 あなた方はその旅路の途中にあり、それが錯覚であるか否かは、また別の話なのです。

マイクブース
オーラソーマプロダクツ社 会長
ASIACT 学長


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?