【シリーズ読書感想】サクラダリセット
今回のシリーズは、こちら。
名作ですね。
テーマごとにラノベを読む企画「タイムループ」で、手に取ることになったシリーズです。
角川文庫版も出ていますが、そちらは2巻だけがKU対象。
遅れて全巻KU対象になった角川スニーカー版を読みました。
どちらかというと、加筆修正前の方が好きだったりします。
その時の著者さんの雰囲気を楽しみたいというか。
加筆修正されて分かりやすくなった分、失われるものがあると思うんですよね。
そいうわけで、感想いきます。
なんとも言えない独特感
設定がすごく独特なんですよね。
能力が存在する街サクラダ。
何があっても記憶を保持している主人公と、自分の記憶もなくなるけど世界を三日だけリセットできる少女。
この時点で、もうなんか、感じるものがある。
そして、文章にも独特の雰囲気がある。
没入感がすごい。
もっと読みたい。
7巻じゃ足りない!!
ストーリーの良さ、そして世界観説明のうまさ
一巻とか二巻とかで、世界観とか設定が説明される。
これはどのシリーズでも同じなんだけど、そちらに注力するあまり、ストーリーがおざなりになるケースもある。
そうなると、二巻で打ち切り……とかになっちゃうわけで
でも、このシリーズは、ストーリーもいい!!
これだけ独特の設定なのに、設定に振り回されてストーリーが犠牲にされてない。
技量がやばい。
そして、ストーリーもどんどん面白くなる。
サクラダリセットというタイトルがダブルミーニングになった瞬間とか、もう、鳥肌。
男性作家なのに、この透明感
文章の透明感がすごい。
男性作家さんなのに!?
ってなった。
さすが、パピコでできてるだけある。
(「熱の時に、パピコに出会い、そのあとパピコだけ食って栄養不良で倒れて入院」というエピソードが後書きに書かれている)
マジで、「あぁ、なるほど。俗世のものではなくて、シャーベットでできているからか……」ってくらい。
他のシリーズも読みたい
と思ったので、図書館で一巻を予約したのですが。
『いなくなれ、群青』と『さよならの言い方なんて知らない。』両方がきた。
いや、自分が予約したんですけど。
同じ作家さんの、別シリーズを同時読みしたら絶対混乱するやん……。
どっちか読んで、どっちか返すしかないですよね。
それぐらい、『サクラダリセット』読了後、テンション上がった。
皆様もぜひ読んでみてください。