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福岡の「牧のうどん」は重要指定文化財レベルでうまいのよ。「ごぼ天」は別皿で。

こんにちは。福岡でフリーランスやっている酒井と申します。
デザインや企画、ライターなどで企業さんのお手伝いをしております。

今、この記事を書いている僕は本当に感動しているんですよ。何に感動しているかって「うどん」です。福岡のうどんです。さっき食べてきた「牧のうどんのごぼ天うどん」がうますぎるんです涙

「うどんっていったら、讃岐でしょう。香川のもんでしょう。うどん県なんだから。」
って思って帰ろうとしたあなた。ちょっと待ってください。僕だってつい半年前まではそんなこと思ってましたよ。
なんなら、ユースケサンタマリアさんが出ていた「UDON」って映画を見て、讃岐うどんを食べにバイクで香川県まで行って野宿しながらうどんを食べまくった経験すらあります。
真夏の暑い日にコシの強いよく締まった讃岐うどん。道の駅で食べたうどん。おいしかったなぁ。そう考えると、一般の人よりも若干うどんにうるさい僕のなのでありますが、今回話したいのは「福岡」のうどんなんですよ。

「福岡…博多っていったら、やっぱり豚骨ラーメンでしょ。細麺バリカタでしょ?」うん。そうなる。そうなると思うんです。
絶対にラーメンの方がヒキがあるとおもうんです。でもね、福岡に来たらビビりますよ。うどん屋さんの多さに。

むしろラーメン屋さんってうどん屋に比べると少ないですよ。なんなら世界で一番、ラーメン屋さんが多いのって東京だったんじゃないか。って福岡に来て気づきました。

その代わりというか、事実、福岡はうどん屋さんがとにかく多い。
個人店も多いですし、チェーン店もめっちゃある。ちょっと大きめのフードコートにもほぼ100%入ってる。
外食行くってなったら、「うどんかそれ以外か」ってくらいうどん屋さんがひしめき合っているんですよ。コンビニの数くらいあるんじゃないかなぁ。

で、その中でもですよ。「牧のうどん」が本当に僕は気に入ってしまって。チェーン店なのに、どこで食べても美味しすぎる。
何度食べても飽きないんです。なんなら、全メニュー制覇したいとおもってるくらい、いや、実際に今、チャレンジ中なのですが、今日行った「牧のうどん博多バスターミナル店」が本当に素晴らしかった。なんというか、お店の雰囲気ごと重要文化財に指定した方がいいと思う。

その素晴らしさを感動そのままに、とにかく残しておきたくなったので、ちょっと書かせてもらいますね。



まずはごぼ天うどん、天ぷら別皿を頼んでほしい。

牧のうどんの偉いところ①:安くて、気前がいい。

まず最初に思うのが「安い」ってところ。最近、外食で500円玉一枚でオイシイもん食べさせてくれるところってめちゃ減っていると思うんですよ。牛丼屋くらいですかね。牛丼も素晴らしいと思うんですが、感動の度合いで言ったら断然「牧のうどん」の圧勝なんです。

なんて言っても牧のうどん、盛りがとにかくいいんです。
提供された丼を見ると、スープからうどんが、こんにちは!って頭出しちゃってますから。身長180cm体重75kgの僕が一杯で十分満足できるくらいの多さはあります。もちろん並盛りです。大盛りあるけど、あれ食べる人って満腹中枢おかしいじゃ無いかってくらい量ありますよ。
さらに青ネギ盛り放題。このネギが本当にシャキシャキで上手いんですよ。しかも変な臭みもない。新鮮なんです。もうサラダですよサラダ。

さらにさらに...ここからが大事なところなんですが、スープもおかわり自由なんですよ!!福岡ってダシ文化が半端じゃなく進んでるんです。ダシの最先端を行っているのは間違いなく福岡のうどん屋だと思います。これは後で書くとして、とにかく美味いダシを心ゆくまで飲んでいいんですよ。もう、とにかく満足するまで帰ったらあかんで!って言われているような気分になりますよ。

牧のうどんの偉いところ②:唯一無二のダシを心ゆくまで味わえる。

で、ここからが牧のうどんらしさを語る上での本番になってくるわけです。
まだまださっき食べた余韻が残る中、全身全霊で言えるのが「ダシがうますぎる」んです。
福岡発祥のうどん屋さんは本当にダシがびっくりするくらいオイシイのですが、牧のうどんは特にうまい!口の中で旨みが永久に続くんじゃ無いかってくらいパンチのあるいりこのダシ。最初の一口から最後の一口までずーっと美味いんですよ。そんなことありえます?

なんか麺もののスープって一口目は上手いけど、二口目からはだんだん慣れてきて最後はなんか飲んでる感覚薄れてくるじゃないですか。だから、塩分とか体のこととか気にしちゃって、まぁ、この辺でやめとくか。健康第一とかって方に意識が向いちゃうと思うんですが、そんなこと牧のうどんでは考えられないんですよ。

一口飲んだら最後、えーっうますぎるこのスープ。ちょっと待って。うまいうまいうまいぃいいいい!で、最初からうどんについてくる小さなやかんってスープ入ってるんですよ。そりゃ、絶対にスープおかわりしたくなりますもん。それでも足りなかったら、そのやかんもって、スープお願いします!っていったら、はいはい〜って注いでくれるんですよ。しかもタダですよ。こんなにオイシイスープをタダで何杯も飲めるんですよ。ちょっと頭おかしいんじゃ無いかってくらいの気前の良さですよ。

ここまで読んできて、カンの良い方はちょっと気づいたかもしれませんが、福岡のうどんって主役が麺じゃなくてダシなんですよ。まちがいなく。

だから、福岡のうどんってめちゃくちゃ柔らかいところが多いんです。
ダシをよく吸うようにわざと柔らかくしているんだと思うんです。だって、箸でうどん持ち上げた時に、うどん、めっちゃ重く感じるんですよ。ぬぉおおおおって持ち上げる感じです。
とにかく、美味いダシを上手く食べるための媒体としての麺なんですよ。福岡のうどんって。一応硬さが「やわ・中・かた」ってありますが、僕は「やわ」一択です。どうも40分ほど茹でているらしいですよ!なのに持ち上げた時に切れないんです。不思議。

あまりにも感動して、ついつい牧のうどんのこのスープがなんでこんなにうまいのかを調べたくなっちゃったんですね。

そしたら、
博多うどんはなぜ関門海峡を越えなかったのか
って本に行き着いたんです。この本、ほぼ牧のうどん本なんですが、この筆者が牧のうどんの本店工場に行ってダシを取っているところを見せてもらった様子が書かれているんですね。

とにかく尋常じゃ無い量のいりこを、ドでかいプールみたいなところで一気に煮出しているらしいんです。儲け度外視です。で、その出来立てのスープを各支店に車で運送するらしいのですが、鮮度の良いスープを運べる範囲が福岡県内だったという。

ようするに、どの店で食べても、本店の出来立てスープが飲めるってことです。むしろ、本店と同じ味じゃなければダメだ!という矜持、プライドが牧のうどんにはあるんですよね。福岡だけでしか食べられないのも納得なんです。ありがとう。牧のうどん。

牧のうどんの偉いところ③:忙しそうなのになぜか和む店員さんの方言。

あと、牧のうどんの店員さん、みんな本当にしっかり働いているというか、気配りがすごい良いんですよ。
上で紹介した本にも書かれていたんですが、接客、調理、配膳、レジ打ちと全部できるオールマイティな人しかいないんです。

だから、どんなに行列しててもほぼ待ちなく入れるし、入った後にうどんが出てくるスピードも速い!

でね、そんな忙しい店員さんの掛け言葉、受け言葉の中に博多弁らしきものがちょこちょこ入るんですよ。

僕が一番気に入っているのが、オーダーを通すときの合いの手のような
「は↑あ↑い↑」という返事!

「オーダー、やわ一杯。ごぼ天別皿でおねがいします!」
「は↑あ↑い↑」

みたいな感じなんですよ。このちょっとふわっとした返事が牧のうどんらしさをより濃くしている気がするんですよ。ダシがもっと美味く感じるんですよ!!


ま、そんな感じで牧のうどん今日も最高でした。
書くとまた食いたくなるんだよな。でもさ、僕、福岡に住んでるから明日も食べられるんだよー!本当に福岡に引っ越してきて良かった!

福岡来たら、まずはラーメンじゃなくて、うどん。牧のうどん、食べてみてください!絶対に忘れられない体験になりますから!!

【後日、牧のうどんの大盛りにも挑戦してみました。超気持ちよかったです👇】


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