第13感 みそじリスタート
伝説のつるぎの戦績
2021年度
・ファーストステージ 0勝4敗
・キングオブコント 1回戦敗退
・M-1グランプリ 1回戦敗退
2022年度
・ファーストステージ 0勝6敗
・キングオブコント 1回戦敗退
・M-1グランプリ 1回戦敗退
2023年度
・ファーストステージ 0勝6敗
・キングオブコント 1回戦敗退
・M-1グランプリ 2回戦敗退
・UNDER5 2回戦敗退
2024年度
・ファーストステージ 0勝5敗
・キングオブコント 1回戦敗退
・M-1グランプリ 1回戦敗退
・UNDER5 芸歴制限により出場不可
2024年10月8日、ネタ合わせとライブのエントリーを兼ねて集合した僕たちに南コントテラーがこう言った。
「吉本を辞めてフリーで芸人を続けていこうと思う。」
これは実質、伝説のつるぎの解散を意味していた。
正直、その嫌いがなかったわけではない。
去年は嬉しいことに初戦突破することができたM-1グランプリだったが、今年は再エントリーも含めて二度の敗退。
これは解散する理由としては妥当である。
しかし、そんな可能性というものは常に秘めているものであり、それがたまたま今回こういう形を迎えたというだけだ。
結局のところ、解散の理由は何かと言われれば、いわゆる「方向性の違い」である。
芸人でもバンドでもよくこの言葉が出てくるが、周りからすれば、それで濁しているようにしか聞こえない。
しかしまあ、これが一番わかりやすい理由なんだと思う。
実際のところ、本人たちですら明確に言語化できる理由がないこともあるだろうし、何よりすべてを説明したところで特段面白くもない。
だから、解散の理由の一番の近似値的な表現として、「方向性の違い」という言葉を使うのである。
僕たちの場合に関しては、南コントテラーは吉本を離れたいと思い、ハンマーと僕は、吉本に残ろうと思った。
だから別れた、意外とそんなもんである。
駅地下で、吉本を辞めようともうと告げられ、そんなことを言われたら話を聞く必要性しかないので、僕たちはファミレスに移動し、1,2時間ほどそんな話をし、そして、解散を決定した。
しかし、不仲での解散とかでは全くなかったため、案外普通の日常会話なんかもした。
今日解散する割には、意外とあっさりした関係性である。
たまにそんな感じで別れてくカップルいるよね。
そして、その話が一段落ついたところでm並みコントテラーが再び切り出した。
「ハンマー、婚姻届の証人書いてもらっていい?」
こいつはすげえや!
南コントテラーは2024年10月25日にベリーダンサーのMINAMIさんと結婚をした。
もちろん、結婚することはもう少し前から知っていたし、ハンマーに証人を書いてもらうという話も聞いていた。
何なら、その前のライブ終わりに、次のネタ合わせのときにハンマーに書いてもらおうと思うという話も聞いていた。
聞いていたからこそ、開口一番、実質の解散宣言に震えたのだった。
しかしまあ、これでこそ南コントテラーである。彼らしいと言えば、非常に彼らしい行動だ。
今日別れる相手に、結婚の証人になってもらうのはどうにも縁起が悪くないだろうか、そんなことを思いながらハンマーが証人欄を記入するのを見ていた。
南コントテラー、MINAMIさん、ご結婚おめでとうございます。
さて、解散は受け入れたもののこれからどうしたものか。
南コントテラーはフリーで芸人として活動していくことが決まったが、僕は、ハンマーはどうするのか。
元々を言うと、養成所時代にハンマーを面白いと思った僕が誘い、コンビを結成。2年強の活動期間を経て、南コントテラーを加えトリオとなった。
だから、その気持ちに揺るぎはない。
もう一度、改めて二人でやろう。そう言ってコンビを組みなおすことになった。
コンビ名をどうしようか、そこが次の問題だった。
色々話し合った結果、ハンマー的に、漢字一文字か漢字四文字がいいということになり、漢字検定準一級の僕が探しに探し、そうして辿り着いたコンビ名がこちら。
粁
見たことない方がほとんどだろう。
これは漢検で言うと準一級相当の漢字で、
「キロメートル」と読む。
そう、皆さんが想像する「キロメートル」だ。距離を表す単位のあの「キロメートル」だ。
漢字一文字ってなんかかっこいいし、読めない漢字なのに聞けばわかるし、漢字一文字なのに音が多いし、色んな要素を満たしたこれぞというかコンビ名になった。
ちなみに候補としては、「円頭方足」というのもあった。これは、人間という意味である。
これを南コントテラーをいるファミレスで決め、場所を離れて南コントテラーに一応宣材用の写真を撮影してもらった。
今日別れる相手にここまでしてもらうのも、少し変な感じである。
そしてその後、吉本側に解散&結成報告(南コントテラーは解散&退社報告)を送り、晴れて僕たちは解散となったのだった。
帰り際、ハンマーがこう言った。
「なんか今日はどっと疲れたわ。」
なんだか意外だった。そして、僕は特段そんなこともなかった……と思っていたが、帰りの電車で起きてるのに三駅乗り過ごした。
どうやら僕も、結構来ていたようだった。
ここら辺の話をラジオでもしておりますので、もしよかったらお聞きください。
stand.FMもYouTubeも同じ内容となっております。
#1「ここから、ここから」
stand.FM
YouTube
#2「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
stand.FM
YouTube
さてと、ここからまた新たにやっていきましょうかね!
四千粁の道も一歩から