第12感 もくもくキャラメル

 僕はお酒が飲めない。
基本2杯、飲んで3杯、いけるときでも4杯。
あ、でも、可愛い女の子が飲めというのならいくらでも飲んでやりましょう。そんな男です。
 基本的に酒は弱いんですが、30にもなると友達と会うって言ったら居酒屋に直行してしまいますから、そういう席には行くことがあるわけです。
 でもお酒が好きなわけじゃないんで、二軒目も居酒屋って言うのはどうにも気が進まなくて、別の道を探す。

 大学生くらいのときならね、それからボーリングなんてのもありましたし、どうにもカッコつけたい気分のときなんかは、ダーツやビリヤードに行ったものです。
 いや、今でもその選択肢を取ることもあるにはあるんですよ。

それこそダーツに至ってはマイダーツだって持ってますし。なんなら家にはダーツ台までありますからね。
最近はめっきり行ってませんが……。

というのも、一時期ダーツに何度か行く機会がありましてね、そこでちょっとハマるかも、って思ったんです。ハマるかもというか、モテるかも、って。
あれ買ったときは運動神経も体力もない僕でも努力次第でうまくなれると思って、意地でもモテてやるって思って、それで買ってみたんですが、今やただの大きな置物。
ダーツボードの部分より下が棚みたいになってるんですが、最早ただのぬいぐるみ置き場と化しております。

嗚呼、ダーツやろう。

まあそうやって二軒目に何をするかは結構迷いどころだったりするんですが、これは1年半くらい前のことでしたかね。
その日は大学時代の同級生と後輩と三人で飲んでまして、まあとりあえず一軒目を後にして喫煙所へ。
これから何しようかなんて考えてますと、同級生が一言。
「シーシャは?」
「それだ!!!」

 元々、ちょっと興味があるなんて話を前にしたことがあって、だから行きたい欲はあったんですが、そもそも行ったことがないからパッとは思いつかないんですわ。
 しかしこれまた偶然、その同級生もその前日に地元の友人に連れられシーシャデビューしたばかりで、そういえば大熊が行きたいって言ってたよな、って思いだし、提案してくれたと。
 それで昨日シーシャ童貞を捨てたばかりの同級生に先輩面をされながら、シーシャ童貞を捨てたわけです。

 そもそもシーシャとは何か。僕もよくわかってないんですけど、水煙草って呼ばれたりもします。
 学生時代、理科室で見た三角フラスコを思い出してください。あれの筒の部分がメッチャ長いやつがデンっと鎮座しています。
 まずフラスコの中には水、ないし自分で頼んだアルコールが入っています。例えばそうですね、ラム酒とか。
 で、上の方にフレーバーが入ってるゾーンがあります。例えば、チョコレートとか。
 このラム酒とチョコレートで組み合わせると、まあそんな感じの味になるわけです。
 そして最上部には炭が置かれていて、その熱で気化された??煙が出てきて、その煙を吸う、みたいな感じです。
 ごめんなさい、よく知りもしないのにそれっぽい説明をしようとしてうにゃうにゃしてしまいました。
 詳しいことが知りたい方は、「シーシャ 構造」とかで調べてね。

 そんな説明はさておいて、いざ行ってみると、店内は薄暗くいい雰囲気で、そこでシーシャを吸いながら談笑しておりました。
 自分用のマウスピース的なものが貰えるので、他の人のフレーバーを吸ったり、なんだかんだ2時間くらいは楽しめましたね。
 店内では飲食もすることができましたし、お店によるかもしれませんが持ち込みも可能ということでなかなかの強さ。
カレーみたいな匂いの強い食べ物は持ち込みNGですが。
 しかも紙煙草も吸うことができるということで、シーシャの準備が終わるまで僕も自分の煙草を吸おうと火をつけると、「ブラックデビルは匂いが強いのでご遠慮ください」と、カレーと同じ扱いを受けました。

 シーシャって言うのは焼肉の網を変えてもらうみたいに、定期的に上の炭を変えてもらうんです。
 その炭を変えてもらうと、また煙のパワーが生き返るみたいな。
 30分くらい経って、少し派手めな見た目の女性の店員さんが僕たちの炭を変えてくれることに。
 で、まあ要は焼肉屋さんの網替えみたいにトングかなんかで炭を変えてくれて、最後にお姉さんがマイマウスピース的なので試し吸いをして、これでいいですか、って聞いてくるんですよ。
 これがね、なんかめっちゃエロい!!!
 何だろうね、あの感じ。
 シーシャって煙草の比じゃないくらい煙が出るんですよ。その、お姉さんが大量の煙を吐く感じが、たまらなくエロイんですよね。

 キャバクラとかガールズバーとか、正直ほとんど行ったことないし、自費で行きたいなんてまかり間違っても思わないんです。
でも、目の前でお姉さんが大量の煙を吐いてくれるコンセプトのお店があったら、ちょっと行っちゃうかも、ってなりました。何だそのニッチな店。

本題に入りましょう。ここまではプロローグ、と言っても本編の方が短いかも。

 少し前に「極太ダイナマイト」さんというYouTuberの動画を見ていたんです。
 同級生の男性二人が、都市伝説を解説したりするチャンネルで、チャンネル登録者は26万人。年内30万人を目標に掲げているチャンネルです。
 是非見てみてね!

 まあそのチャンネルでとある案件動画が上がっておりました。



 こちらの動画で紹介されていたのが、CHILL HABITという自宅で吸えるシーシャでした。
 僕は本当に単純な男です。
 コメディ映画で笑い、感動映画で涙する、そんな男です。
 家で、しかもこういう案件の直後だから割引価格で試せるならよくね?
 気づいたらドゥルセ・デ・レチェなるキャラメル味のフレーバーをポチってました。
 ワクワクして待つこと数日、やっと届いた時には完全に体調不良。



詳しくはこちらを読んでいただければと思うんですが、要は2週間以上体調を崩してまして、試せずじまいでした。
しかしサブスク契約をしてしまっていたため、次回の便の断りの電話をすることに。
ありがたいことに回数縛りなどもなく、次いつ届くのが正解かもわからなかったので解約するのでした。

それから数日後。いざ吸ってみたら、なんか結構楽しい!解約じゃなくて、届ける頻度を変えるべきでした……。
と言いつつも、正直バンバン吸う感じではなく全然長持ちするので、次、もう一度頼む際には、頻度を変えて楽しもうかなと思うのでした。
みんなもよかったら使ってみてね、と、解約してしまった罪悪感から宣伝するのでした。

求)お姉さんがシーシャを吸ってくれる店

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