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お金に困らない生き方は今すぐはじめられる

僕は人生でお金に困ったことがない。自分で言うと変な感じに聞こえてしまうかもしれないけど、本当に困ったことがない。

現実問題としてお金が「無くなった」ことは何度かある。実際に社会人になって二度、持っている現金が底をついた。ただ、「困った」という記憶がない。

1回目の残高0を経験したのは上京した時。故郷から1100km離れた場所で、無職で居候で、借金もあった。でも困ってなかった。今振り返ればなんで困ってなかったんだろう。




覚えている。あれは23歳の新宿。お金をおろそうと向かったゆうちょ銀行ATMの残高が4桁。

さすがにマズイか?と踵を返した帰り道、バッグの中に現金を入れていたことを思い出した。探したら本当にあった。2万円。そのお金で居候先の主人と焼肉を食べた。金銭感覚が完全に終わっている。

ただの世間知らずだったのかもしれない。でも、お金には困らなかった。

もう一度ゆうちょATMに向かったら、残高が5万何千円になっていた。

なぜ?通帳を見たら父の名前。「そろそろ金に困ってるかとおもって、パチンコで勝った金を入れておく」とLINEが入っていた。

流石に焼肉には行かなかった。数日の間にビジネスで数万円の売り上げが出た。なんとか生き残った、セーフ。




そんな日々を過ごす中で身についた「お金がなくなってもなんとかなる」という感覚は、フリーランスとして生きる上で大事な指針になっている。

人のお金の相談を聞くといつも思うのだけれど、「お金がなくなったら困る」と思い込んでいる人が多い気がする。ほんまに困るの?

『お金がない状況』のイメージがなんとなくリアルじゃない。想像できないことをなんとなく恐れている。

お金がなくなったって生きていける。誰かに食べさせて貰えばいい。家賃が払えないなら住ませてもらえばいい。支払いがあるなら誰かに借りたらいい。

それだけのことだし、実際にそれをやってきたからわかるのだけれど、やったことがない人は『お金がなくなる=ゲームオーバー(死)』と考えてしまっているのではないか。

お金なくなったらゲームオーバーどころか、そこから『サバイバルゲーム』が始まるだけなのに。




もちろん慢性的にお金に困り続けると命の危険があったりする場合もあるけれど、実際に「今まで全然お金に困ってこなかった人が数日お金がなくなったって別にどうってことない」というのはあると思う。

「お金のない一時を誰かに助けてもらう」のと「永遠に誰かの世話になり続ける」のも違う。そこの区別がついていないと、お金がなくなることに対して『必要以上の恐れ』を持つようになるのではないか。

きちんと恐れることは大事だけど、オーバーに恐れすぎるのもそれはそれで健全でない。




「お金がカツカツなんです」って相談をくれる人ほど、話を聞いてみると「いやいや、お金あるやん!」となることも多い。

「一応口座に現金はあるんですけど、それは家庭のお金で…」とか「自分はお金持ってないけど旦那が稼いでて…」とか、「実家は裕福なんですけど頼るのはちょっと嫌で…」とか。いやいや、お金あるやん。それ「簡単に使えるお金がない」だけで、「頑張ったら使えるお金」はあるやん。

お金の相談を聞けば聞くほど「みんな持っている」ことに気づいていくから、面白いのである。




「お金がなければ生きていけない」のであれば、「生きている人はみんなお金を持っている」ということになる。みんながみんなカツカツで生きているわけではないし、お金はあるところにはあるんだから、借りたりもらったりしてもいい。

お金に困るってことは、それに付随する「してはいけないこと」を恐れているケースが本当に多い。

「お金を稼いでいないとやりたいことをやってはいけない」という思い込みがあったりするケースもある。兎にも角にもお金の悩みは「思い込み」がほとんどなのである。



こんなことを書くと「そんなこと言ったって本当にお金に困っている人もいますよ!」と言われるかもしれないけど、それは別にあなたのことじゃないでしょ。

本当にお金に困っている人はこんなわけわからない文章読まないから。もし読んでたらごめんなさいね。でも99%の読者は違うと思うのよ。

「こんな駄文を読む時間があって、noteを見るスマホがある」わけだから、多分本当にお金がなくて明日の食べ物に困っているような状況じゃないの。ちゃんと「ある」の。




そもそもお金に困るかどうかって、「実際にお金があるかどうか」は関係なかったりする。

いつかの僕みたいに「全財産2万円でも焼肉食べにいけるやつ」もいるし、「1円も稼がないのに他人のお金でダラダラ暮らしてる人」もいる。

逆に「貯金が3000万円あってもお金の不安でいっぱいな人」もいる。

僕がお金に困らない人生を送っているのは「起業でたくさん稼いでお金を持っている」わけではなく、「2万円で焼肉を食べにいける」からなのだと思う。




「お金が無くなるので好きなことができない」とか「稼がないと自分は生きていけない」と言っている人がたくさんいるね。

でも、そう言う人に限って話を聞くと僕よりお金持ってる。本人はお金を持っていなかったとしても、旦那さんとか奥さんが持ってたりする。親が持っているケースもある。

縛りプレイを楽しんでおられるのですか?と思わざるを得ないよ。お金、「ある」やん。手元になくても、近くに「ある」やん。

「お金がない」という感情は主観的なものだし、実際のお金のあるなしには関係がない。




1億円持ってても「1億円しかない」と思ってしまえば、その人は「お金に困っている人」になる。

現に1億円を1年で稼いだとしたら半分は税金で持っていかれるし、1億円を稼ぐための経費も何千万円だろうし、「1億円入ってきたのに3000万円しか残らなかったじゃん!」と思えばその人は「3000万円しか、ない!!!」と思うかもしれないね。




だからお金に困らない生き方は、今すぐ始められるんだよ。お金が「ある」と思えばいい。

というか、実際にあなたがお金を使って生きているなら、家賃は「ある」し、食費も「ある」。誰かの家で1ヶ月だけ暮らさせて貰えば1ヶ月分の家賃はまるまる浮くわけで、お金を増やす方法はいくらでもある。

実際にこういう話をすると「そんな惨めな思いは嫌だぁ…」と思う人も多いかもしれないけど、実際にやってみると結構楽しいよ。

「屋根ってすごいな」とか「公園の水道が無料なのってバグじゃん」みたいな気づきがたくさんある。やってる人は知っている、あたりまえのライフハック。




お金がなくなっても普通に生きていけるし、なんならお金がない時の方が「助けてくれる人のありがたみ」を感じるので、人間関係が良くなるまである。

お金があるとなんでもお金の力で解決するようになるので、「お金依存症」のような状態になってしまう。だからお金が無くなることを必要以上に怖がるのではないか?と書いていて思った。




お金はお金ですからね。紙ですから。確かにお金は便利だけどね。お金の価値を高く見積りすぎると、今度はお金を使えなくなる。

「お金を支払うよりも手元に置いておく方が価値だ」と思うなら、お金を使わない方が合理的ということになってしまうから。

でもお金は使わないと価値がない。「お金を何よりも大事に思うことでお金の価値を享受できなくなる」という現象が起きるのですね。

ライフコーチとしてそれはどうなのか?と問いを投げざるを得ないよ、こちとらね。



お金に困らない生き方とは、「お金に重きを置きすぎない生き方」である、と言えるのではないだろうか。

どうにかなるって。どうにかしようとすれば。どうにかする力があなたにはあるでしょう。必要以上に恐れてもいいことないぜ。


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おはなし屋なおと
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