恋草(こいぐさ)
「理由ばかり尋ねる世界で、わけなど一つもなく恋をした」という歌詞が好きだ。
時代の転換期には今までなかったことが言語化され、みんなその言葉に耳を傾ける。
だからということもないけれど、言い表せない感情はとても贅沢だ。自分が好きな気持ちは自由で、その一部は恋人とだけ共有できるのだと思う。
旅をしている時は、普段とは別の時間が流れている。自分の気に入らないところを日常に置いてきて好き勝手に振る舞うこともできる。
旅先で出会った人と恋に落ちたという話を時々聞く。
日常の中ではまやかしかと疑ってしまうことでも、旅中ではなぜか確信を持てるからかもしれない。
それは、いつもより自分を開放させて色々なものを受信できるようになっているからだとも言える。
わけなど一つもなく恋をしたければ、恋を見つけに旅をするのではなく、自分を開放させておくことが大事なのだと思う。
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