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二級建築士 独学合格体験記 その4 ~学科の勉強をする前に~


学科の概要について

お読みいただいている方は二級建築士の資格取得を目指していると思いますので、各科目の概要や合格ラインについては省略致します。

検索すれば公式サイトなり、資格学校のサイトで正しい情報が手に入りますから、ここではより個人的な見解をまとめてまいります。

ネットの情報を鵜吞みにしない

資格試験について検索すると、
「合格には〇〇時間の勉強が必要」
「テキストを最低何週しないと」
などとありますが、あまり気にする必要はないと思います。

理由としては記憶力が良い人は時間をかけずに暗記できますし、
普段から仕事や学校で触れている分野であれば特別に勉強しなくとも点数は取れるからです。

逆に、勉強の仕方が分からなければ、どれほど時間をかけても合格は難しいでしょう。

残念ですが簡単に点数が取れるテクニックなどありません。
知識も技術も結局は暗記なのです。

そして人間の脳の作りとして、覚えたいことは何度も繰り返し短期記憶に入れ、よく寝て、長期記憶に移すことでようやく暗記が完了するのです。

つまらないかもしれませんが、結局は頻繁にコツコツと繰り返すのみなのです。

仕事と勉強と

特に仕事をしながらとなると、ネットに書かれているような勉強時間を確保することは難しいでしょう。
頑張って休日にまとめて勉強したところで忘れます。
それが人間の脳の仕組みだからです。

仕事の休憩時間、寝る前などスキマ時間に1つでも良いので、新しいことを知るくらいの感じでとにかく毎日勉強に触れることが肝要です。

できれば試験日から逆算して
「いつまでに何を終わらせるか」
を決めて1カ月単位くらいで勉強の進捗を見直すと良いでしょう。

大まかなスケジュールは次の章や以前にまとめた「二級建築士 独学体験記 その1」を参考にしてみてください。

勉強のスケジュール

私の場合、試験前年の12月頃に過去問やテキストを見たところ、
構造(特に計算問題) > 法規 > 施工 > 計画
の順に知識が足りていないことが分かりました。

大工仕事をしていたので、実際に物理学的な計算をしたことがなく、法律も部分的に知っているくらい。
施工については他業種や木造以外の分野は未知の領域で、計画は中学の理科で習うような内容が多く何とかなりそうだという印象でした。

そこで知識不足の科目から攻めることにしました。
実際に行った勉強のスケジュールは以下のとおりです。

12月 構造計算の基礎
1月 構造計算の基礎、法令集作り
2月 法令集作り
3月 構造計算の復習、法規の問題を解く
4月 計画、施工の過去問も解き始める
5月 全科目の過去問を始める
6月 ネットの過去問集サイトを利用して過去10年分の過去問を何週もする
7月 学科試験

幸い、試験直前の6月は仕事が落ち着いて勉強時間をかなり捻出できましたが、それまでは結構厳しかったです。

構造計算は分かってしまえば何てことないのですが、基礎から始める分時間が必要なので早く始めるに越したことはありませんでした。
また、法令集作りは、毎日少しずつ進めても想像以上に時間がかかってしまったので早めに、そしてコツコツ取り組むことをおススメします。

本稿のおわりに

今回は勉強を始めようとして、ネットで情報収集した際に気を付けたいこと、勉強のスケジュールを紹介しました。

合格に必要な時間は人それぞれなので、気にすることはありません。
そんなことを心配するよりも自分に何が不足しているのかを把握し、早めに対策して試験直前に余裕があるくらいが良いです。






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