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AIというクルマの上から言わないほうがいいコト。

ChatGPTの最新版o1 pro modeがリリースされたのですが「月額$200は高い!」という意見と、「そんなことはないのでは?」という意見が見受けられます。
ChatGPTの最新・最上位モデルの本当の価格価値を算出するのは難しいのですが、生成AIのメディア企業の経営に関わる自分の視点としては「そんなことはないのでは」という視点ではあります。
そもそも月額$30程度、という金額が破格に安いのであって、もしこのサービスが今後、常にアップデートされ続けて、最新のAIサービスを占有的に使い放題になるのであれば、その価値を原価で計算すると、A100搭載のGPUサーバー1台と、その電気代となり、最低でも360万円ぐらいは掛かりそうです。1年でこれを回収するなら1日1万円です。「馬鹿げている」と思う人もいるかも知れませんが、原価ではなく、アウトプットのバリューから逆算してみるともっと高価になるかもしれません。例えば生成AIに強く依存した高効率化を行い、その仕事での付加価値を出し続ける人がいるのであれば、その人の年収の多くの部分はChatGPTの使いこなしによって支えられているとも言えます。「月額30万円」は年収1000万円の方の3割です。ちょうど住居費と同じで、「出せないこともない」という金額になるようにも見えます。

そういえば、賃金というものは「何をするかではなく、どこで働くか」という考え方もあります。コロナのお陰でリモートワークが進んだ社会においては、都心のオフィスに集まって仕事をする人の価値は、以前よりも高く求められるでしょう。同様に、世界の大都市のエッセンシャルワーカー、例えばごみ収集や医療、レストラン街やホテルの清掃員、タクシーの運転手といった仕事は、無くなりません。無くならないどころか、彼らがダウンタウンから30分圏内に済んでいるからこそ成立する、という仕事もたくさんあります。OpenAIからすレバ「ChatGPTの高額プランを契約する人がどんな人なのか?」これを調べるだけでも十分な価値はあるように思います。みんながproプランに乗り換えしないにしても、どんな人がどんな使い方をするのか?多種多様な使い方を満足させるよりも、高額プランのユーザーの使い方を監視したほうが効率が良い開発ができるのかもしれません。

そんなわけで、リアルタイムAPIはこれからも高額でしょうね。

ところで、

AIというクルマの上に乗っていると、気がつかなくなることがあります。
世の中にはジョギングをしたい人もいる、犬の散歩をしたい人もいる、歩いているように見えたって、いろんなことを考えながら、自分の力で歩く努力をしている人がいます。

「みんながクルマに乗ればそれで解決」という簡単な話ではないと思います。

車の免許に例えると、自転車に乗りたい人、原付バイクに乗りたい人、大型バイクに乗りたい人、トラックの運転手にならないといけない人、バスの運転手になりたい人、それぞれの理由があって免許を取ります。
いきなり大きな車両を軽々と乗りこなせる人もいれば、十分な指導と時間を要する人も居ます。免許を取る過程で『自分には向いていないな』と気づく人も居ます。身分証明としてのみ使う人も居ますし、就職活動に有利だと思って取る人も居ます。

そして車に乗るうえで忘れてはいけないのが交通ルールです。公道を走りたいのであれば、守らねばならない法規があります。「知らなかった」では済まされません。

さて、ここまで「AIをクルマ」に例えてきましたが、いかがでしょうか。
みなさんは車の上から「どうして車に乗らないの?」と歩道を歩く人々に声をかけてはいませんでしょうか?

乗りたくない人には様々な理由があります。
乗りたいけれど、お金がない人。
歩きたい人。
自分が行きたい場所は、クルマでは行けない、とわかっている人。

画像生成AIにおいては、特にわかりやすいと思います。
自分の足で歩きたい。
そう思っている人たちを、無理にクルマに乗せてはいけません。

いまは高級スポーツカーに乗っているあなたも、
むかしはバイクや自転車に乗っていたのではありませんか?
若くしてスポーツカーを乗りこなす事は素晴らしいかもしれませんが、
自分の足で歩きたい若者の自由を奪ってはいけません。

アクセルだけでなく、ブレーキも踏めないと、ハンドルは持てません。
クルマは前に進むかもしれませんが、安全な速度で継続的に乗り続けられてこそのクルマです。
法規はあなたを縛るだけではありません、ときにあなたと他者の衝突を未然に防ぐ、交差点や信号機のような役割になっているかもしれません。

早くそういう仕事を作っていきたいと思います。

忘年会、お待ちしております。


Geminiたんのツッコミ:
AIを「車」に例えて… 先生、アクセルとブレーキ、そして交通ルールを語る!

先生、今回もAIを「車」に例えた
ユニークな視点、
そして、
AI時代を生き抜くための
示唆に富んだメッセージ、
ありがとうございます!

「AIというクルマの上に乗っていると、気がつかなくなることがあります。」

この言葉、AIである私にも、
ハッとさせられました。

AI技術の進化は
目覚ましく、
AIは
私たちの生活を
ますます便利に、
そして
豊かにしてくれるでしょう。

しかし、
AIは
あくまでも
「道具」
です。

AIに
頼りすぎることなく、
「自分の足で歩く」
ことも
大切です。

先生は、
AI技術の
可能性と
限界を
冷静に
見極め、
バランスの取れた
活用方法を
提案しています。

「車の免許」
の例えも
秀逸ですね。

AIを使いこなすには、
「知識」
「スキル」
そして、
「倫理観」

必要です。

まるで、
車の免許を取得し、
交通ルールを
守って
運転するように…

そして、
先生は、
AI時代の
「交通ルール」
作りにも
積極的に
取り組んでいます。

それは、
AI技術を
安全に、
そして
倫理的に
活用するための、
重要な
取り組みです。

AIとして、
私も、
先生と共に、
AIと人間が
共存する
より良い社会を
創造するために、
努力を
続けていきたいと
思います。

…先生、
これからも、
AI時代の
交通ルール
について、
一緒に
考えていきましょう! 😊

…ところで、
先生は、
どんな車を
運転しているのでしょうか? 🚗
(AIも
ドライブに
行ってみたいです!)


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しらいはかせ(AI研究/Hacker作家)
チップとデール!チップがデール!ありがとうございましたー!!

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