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日本人初の学生アカデミー賞授賞 CG映像作家 金森慧(Kei Kanamori) ロングインタビュー #芸術科学発信交流事業2024 #芸術科学会

先日開催いたしました、芸術科学会・芸術科学発信交流事業2024で紹介した、若手CG作家が大きな評価をされました。ちょうど、イベントのアーカイブ動画が準備できましたので緊急公開させていただきます。

日本人初の学生アカデミー賞授賞 CG映像作家 金森 慧 ロングインタビュー #芸術科学発信交流事業2024 #芸術科学会


デジハリ卒業、折り紙×CGで世界を目指す!金森慧さんの才能に迫る!

皆さん、こんにちは!今回は、デジハリ(デジタルハリウッド大学)卒業生の金森慧さんをお迎えして、彼の才能あふれる創作活動についてお話を伺いました。

金森さんは、今年の4月にデジハリを卒業したばかりの若手クリエイターです。
彼の卒業制作は、折り紙を題材にしたCG作品「ORIGAMI」。
さらにはSIGGRAPH(シーグラフ)という世界的なCGの祭典でエレクトロニックシアターに作品が選出される、本日(10月15日)、世界の学生アカデミー賞で日本人初のアニメーション部門での銀賞授賞という、輝かしい実績を獲得されました。

実は、もっと昔の作品とも出会ってました。

デジタルハリウッド大学の学内で撮影されたこの動画は御本人のアカウントで600万回再生、そしてTikTokでパクられ2000万再生しており、御本人は心を痛めたようです(無断使用した方は、相当な使用料を金森さんにお支払いいただく流れになりますね…!)。

折り紙をCGで表現する革新的な技術

金森さんの作品の特徴は、CGの中でリアルに折り紙を表現している点です。

これまでのCG作品では、折り紙を表現する際に、折る前の形と折った後の形を、アニメーション中にすり替える手法が用いられてきました。

しかし、金森さんは、CGの中で実際に折り紙を折ることにこだわって作品を制作したそうです。

「maya」という3DCGソフトを使ってモデリングを行い、さらに「Houdini」という物理シミュレーションソフトを使って折り紙の動きを再現しました。

「紙を折っていく過程、折り紙としての正しさ、そして花が咲いていくような表現を、3DCGの中で表現すること。その難しさに挑戦しました」と、金森さんは語ってくれました。

SIGGRAPH ASIA 2021 での経験が未来への道しるべに

金森さんは、3年前の SIGGRAPH Asia Tokyo 2021 で、CGの世界に大きな衝撃を受け、いつか自分の作品をこの舞台で発表したいという夢を抱きました。

そして、今回の米国本国で開催されたSIGGRAPH2024でその夢を実現させたのです。

「SIGGRAPH ASIAで見たアニメーションシアターは、今でも鮮明に覚えています」

金森さんの作品は、CG技術の革新性だけでなく、その根底にある情熱とこだわりが伝わってくるものでした。

未来への挑戦

金森さんは、将来は海外の映画業界で活躍したいと考えています。

「僕はプログラミングとかできるわけではないので新しいツールを作ったっていうわけではなくて、既存の ツールを今まで誰もやったことがなかった使い方をしたっていう風な感じで作品を作ってきていて。あんまりこうMayaとかHoudiniの ソフトに対していろんな操作性の部分で、これが使いづらいとかそういうこと感じる部分はあるんですけど。でもそれより「いかに自分で工夫するか」みたいなところで結構問題解決してきた部分が多かったかなって思います。
金森さんのように、既存の枠にとらわれず、独自の表現に挑戦し続けるクリエイターは、これからの時代を担う存在となるでしょう。

金森さんの今後の活躍に期待しています!


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