
メタバース時代に学生を育てる価値とは
いつも「メタバースの開発」をめっちゃ頑張っています。多くの技術ブログにあるようにUnityのコードとか開発の話もいいんですが(してもいいけど、長くなるしここで喋るような話があるかどうかというとちょっと)、それに技術ブログは会社のブログで書けばいい気もするので「人を育てる話」を気軽にまとめていたらめっちゃ長くなっちゃったよ、という話です。
今週もいろいろあった…
GDC2023があったおかげもあって、今週もいっぱい生成AI関係やメタバース関連のニュースがありました。
生成AIは毎日のようにブログ書いていますが、GDC2023で一番インパクトあったのは、Epic Games のUnreal Editor for Fortnite (UEFN)じゃないかなあ。とくにVerseはすごい。噂によるとHaskellのコンパイラをつくった人が参加しているのだそうだ。
ところで生成AIだ、メタバースだと騒いでいても、結局のところ、作るのは人間、使うのも人間なので、私自身は「つくる人をつくる!」という活動がいちばん高付加価値だよなーと思って常日頃活動しています。

この本の出版からもう10年たつけど(職は変われど)変わらない!
この書籍を書いたころは一点もののアートや研究開発のPoC、そして学生さんたちはゲームやITといったスケールを重視する企業に就職していくので、「グロースハックって大事だよー」ということを学生に伝えていました。育てた学生がいろんなものをつくる。それが先生の価値。
そしてゼロをイチにする仕事、イチを10にする、100にする、1000にする…といった各段階で「向いている人」ってのはいると思うのですが、最近、けっこうガーンとくる「いい言葉」があったので紹介します。
自分の給与=提供したサービスx人数
米国で働いている同僚的な やすさんの長文つぶやき。何度も読み返したい大好きな長文ツイートです。
3:自分の給与=提供したサービスx人数 これはユダヤ人大富豪の教えに出てくる考え。自分がどんな仕事をしてようとも、最終的にサービスのサイズとその量によって定義されます。たとえば、不動産営業は売れる件数が少なくてもサイズは大きいし、ヒット曲をつくることは単価が1000円程度でも、数百万人に売れればサイズは大きくなります。ここで重要なのは「自分の力でどれだけ作用できたか」なので、天才が作ったヒット商品を保守メンテしてるだけではこれにあたりません。自分が生み出してる付加価値が、どれくらいで、どれだけ多くの人にとどけられるかです。なのでIT関連はこの公式上では有利です
やすさんは日本語を出力する米国人、それもけっこうイケイケのほうなので普段から言ってることはだいたい抑え目で理解してますが、まあこのユダヤ人の大富豪のお話は分かりやすいですね。
給料が欲しい人は、たくさんの人に届けましょう。
"Leaders are Learners"
もうひとついい言葉を共有させてください。
「リーダーとは学ぶ人たちのことである」
Google Cloudsのオンライン学習資料の一番最初の動画の最後に伝えられる言葉です。
"Leaders are Learners"https://t.co/nQFOCjAI7T pic.twitter.com/y5t5crlqGB
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) March 24, 2023
これはGoogle Cloudのもっとも初級の試験の動画です。Cloud Digital Leaderを取得した人は絶対知ってないと。
振り返ると百人をゆうに超える学生を育ててきましたけど「優秀な学生」って学ぶ学生でしたし(当然)、卒業しても学び続ける人は伸びますね(当然)。自分が「リーダー」という人をイメージするときにも、『学んでいる人』と『学んでいない人』では、『ついていこう』という気持ちが全然違いますよね。
それはそれとして最近の活動振り返り。
VRSionUp!12「Laval Virtual 2023直前特集」
https://connpass.com/event/278095/
欧州最大のメタバースイベント、フランスの「Laval Virtual 2023」直前特集です。前回に引き続きLaval Virtualの公募部門「ReVolution」採択された岐阜大学の学生さんと、慶應大、そしてIVRC2023メタバース部門のリーダーをお迎えして、半分収録、半分ライブでお送りしました。
VTechChallenge
2020年から継続している学生のイノベーション発掘プロジェクト「VTechChallenge」(ブイテックチャレンジ: VTC)ですが、今年度のVTC22は、採択された3プロジェクトがそれぞれ大きな賞をいただいております。
https://vr.gree.net/lab/vtc/vtc22/
岐阜大チーム「Laval Virtual ReVolution」採択
Unity Japanさんに取材していただきました!
— さくらんぼクリエーション (@sakukuri2019) January 18, 2023
IVRC2022の作品「MEcholocation」について記事にしてくれてます。
作品完成までの制作秘話などが書かれてます。
舌打ちの「音」が可視化!?岐阜大学生3人が開発したVR作品「MEcholocation」は、暗闇なのに歩ける!触れる!を実現https://t.co/fzUtTl9co4
東大チーム「Mechanical Brain Hacking」は学生CGコンテスト「Campus Genius SILVER」を受賞しました。
そしてこちらの作品もIVRC2022からの招聘枠でLaval Virtualでの発表が決まっています。
VTechChallenge2022 "Mechanical Brain Hacking"
— GREE VR Studio Laboratory / REALITY, Inc. (@VRStudioLab) March 23, 2023
Campus Genius Award SILVER受賞おめでとうございます!
港千尋「ビデオがとっても良くできていて…」「チャレンジが本当にいいね」
加藤育子「装置としてのVRに陥らず、私とは何かという根源的な問いに気づかされた」https://t.co/nBBLRgTMsu pic.twitter.com/GmFMTDiXqP
こちらの動画の44:30-ぐらいからロングインタビューがあるので見てあげてください。
そして今週3月23日、慶應チーム「適法!日本酒醸造シミュレータ」が「慶応義塾大学塾長奨励賞」を受賞。
https://twitter.com/VRStudioLab/status/1638832299289776128?s=20
酒Simチーム、おめでとうございます!https://t.co/Qq0zFvE0Bo https://t.co/iGrXyFOoqp
— GREE VR Studio Laboratory / REALITY, Inc. (@VRStudioLab) March 23, 2023
こちらもロングインタビューを収録させていただきました。


IVRC2022総合優勝「適法!日本酒醸造シミュレータ」
弊社も長年IVRCに協賛させていただいておりまして、社内にはIVRC卒業生のSlackチャンネルがあったりします。そんなところから会社訪問やOBさんの体験会、交流会、社長ランチがあったり、その後のインターンシップに発展したり、時には採用にたどり着いたりします。

振り返ると昨年のVTC21では京都産業大学の「人類山化計画」(The Human Mountainification Project; HMP)がフランス招聘されて、さらに11月にはフランスから日本のIVRC2022に招聘された「Rustle」をお迎えするなんて言うマーヴェラスな交流が実現したんだった。

思い起こせば、この「Rustle」の声優や翻訳プロジェクトは、その前のIVRC2019、IVRC2020の学生さんたちが参加しているし…。
私はローカライズプロジェクトのPとしてボランティア参加してます、あくまでPさんなので、学生さんたちの経験になるように…(経緯)。
【声優出演作品受賞のお知らせ】
— みよみみよ (@miyomimiyo34) November 5, 2022
私が日本語声優を担当した作品「Rustle」がIVRC2022にて八谷和彦賞を受賞しました!
おめでとうございます🎉🎉🎉
作品に関われて本当に嬉しかったです。
以下のサイトからダウンロードできるので、ぜひ体験してみてください!https://t.co/YthkdPT94B https://t.co/BMMSGZuFwv
そういえば、先日は学生さんたちのがんばりがCGWORLDの特集になったんだった…。
▼メタバース開発者の卵が「自分は何者か」を発見する場所【GREE VR Studio Laboratoryリサーチ系インターンシップ】(2023/02/16)

https://cgworld.jp/article/202302-greevr.html
さらにこの記事を見て「私もこうなりたい!」という学生さんが集まってきたり…。
Spring Has Come! Welcoming a new comer!#GREEVRStudioLab #春からVR pic.twitter.com/lcoBnvEfE8
— GREE VR Studio Laboratory / REALITY, Inc. (@VRStudioLab) March 24, 2023
もちろん、育てるのはめちゃめちゃ大変で、ここに書ききれない話だと、国際会議に論文とおしたり、受賞したり、
▼【先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻】博士前期課程1年の堀部貴紀さんらの研究チームが国際会議CyberworldsにおいてBest short paper awardを受賞 | 明治大学
https://www.meiji.ac.jp/ams/info/mkmht0000001qt8s.html
SIGGRAPH ASIA 2022にメタバースのPostersを通したり、
▼Cross-platforming “School life metaverse” user experience
最近ではIEEEのメタバース専門の国際会議「MetaCom2023」にフルペーパーが採択されたりしました。
そしてこの春、ラボの卒業生が2人、博士になった!
Congrats Dr. Rex HSIEH & Dr. Yusuke Yamazaki! Got Ph.D in this spring finally! https://t.co/4ASxhHQfw6 pic.twitter.com/b3NObMtWWM
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) March 24, 2023
山崎さんはHapbeatという触覚デバイスのスタートアップ企業の代表であります。まだしばらく東工大にいるそうですが、これから会社の成長に本腰入れていくようなので、触覚デバイス開発のコンサルや音響機器の会社さんなどでメタバースにご興味ございましたら、ぜひよきお仕事ご縁などいただけると幸いです。
博論提出完了。来週2/1(木)10:40 - 12:10には公開の発表会があります。
— ゆす@Hapbeat (@yus988) January 26, 2023
博論題目:個々人のバーチャルサウンドスケープを体感音響で豊かにする張力式振動提示装置https://t.co/C3mDdvIZE6
そしてIVRCメタバース部門…!
そして先日、これまたこの春、博士になったふぁるこさん(電通大)をお呼びして、VRSionUp!12を開催いたしました。
ほかにも大きな見どころとしてはこちらですね。
VTechChallenge2023

#140秒でわかるメタバース開発TIPS
いきなりメタバース開発といっても難しいと思いますので、動画世代にむけて弊ラボのインターンがこんな動画をつくってくれました!
プレイリスト https://bit.ly/140meta
解説についてはまたの機会に!
IVRC2023に挑戦したい人を全力に応援していきます。
おまけ:扉絵の生成過程
NijiJourneyで生成しています




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