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【記録】会社依存に気づいて、やりたいことを模索した6ヶ月間
初、転職活動を通して
約6ヶ月間の転職活動を通して学んだことは、
・なりたい姿を目指すために企業を利用する
→そのために自分の願望を問い詰める
・「ん?」と感じたらきちんと違和感に向き合う
→縁がある企業とは進むテンポが良い
・何を叶えたいのか、最優先事項/順位を決める
→多くの中から迷わず意思を持って選び切れる
ということ。
転職活動を行うまで、
自分のやりたいこともよく考えず、今の会社に属していれば何とかなっていくだろうと、自分の人生を生きていなかった。
平日休みのおかげで人気のお店も空いた状態で楽しめたけれど、スーツ姿の人たちとすれ違うとき、漠然と、申し訳なさと空虚さがあった。
それでも状況を無理にでも変えようとしなかったのは、コロナ禍からずっと(2020年3月~)完全在宅勤務で、出勤前にはカフェ、退勤後にはスーパーにもジムにも行ける、このぬるま湯が最高だったから。
2月20日。目の前がグラァと
その日もいつも通り、淡々と自宅で作業。
明後日どこ出掛けようかと、のほほんと。
ふと、
マネージャーからオンラインMTGの連絡がきたときから、なんとなく嫌な予感はしていた。参加するとマネージャーにプラス、なぜか部長も同席。
部長からの「最近どう?」
といった挨拶も早々に、
部署異動の通達。
新規事業の立ち上げ。それも初となる店舗運営。勤務形態はオール店舗出勤。場所は新宿の繁華街近く。早くてゴールデンウィーク(4/29~)前にオープン。
極め付きは、勤務時間帯(14:30~23:30)
(((((((( いやだ ))))))))
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2月23日。”SaaS”業界がアツいらしい
自分が何が好きか=書くこと→ライター、と単純な理由で動き出した転職活動。「転職 ライター 仕事」で検索するなかで、ふと目に付いた"SaaS"という単語。第一印象は "おもしろい……..!"
現場の効率化を促進している、一目惚れした1社(のみ)へ狙いを定めて、初めての履歴書。を準備するために経歴の整理を開始。
床屋へ行き、近場の証明写真機でパシャリ。写真機の故障でデータでもらえず、撮ったものをコンビニでスキャンしてトリミングする荒ワザ(大荒れの画質)
3月7日、企業ホームページより選考申し込み。このまま面接に進んで、上手くいけば4月中には転職できる、と考えていた。
希望的観測すぎる。
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3月9日、結果は見送り。
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3月15日。人(エージェント)に頼ろう
ひとりじゃあ、埒が明かない。
SaaS特化の転職エージェントの「マーキャリ」と、転職といえばの「doda(デューダ)」に登録。
早速、エージェントさんとの面談にて、
・なぜ転職をしようと思ったのか
・今回の転職で叶えたいこと
・どのような職種/業界を希望しているのか
なかでも、
SaaSエージェントさんに聞かれた "なぜSaaS業界?"。人気の業界が故に、理由が何よりも大事とのこと。
「分業制で専門性を高められるからゴニョゴニョ」。そんな理由で良いわけがなく、まずはそこの深掘り。
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4月10日。やっぱライターを目指そう
4月より、
完全在宅勤務から、本社フル出勤へ。
弁当を用意し電車に乗り込む日々へ。
駅から本社まで徒歩15分。
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MOROHAの『一文銭』に鼓舞される朝。
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久々に会った幼馴染から「なんでSaaS業界?」と言われ、答えられたものの、ぎこちなさが凄かった。
再度、考えるなかで
「成長業界だから、という理由だけで選んでいるかもしれない」「自分の本当にやりたいことは、人や場所やモノの魅力が最大限伝わるように発信する仕事」「うん、ライターだ」という結論に(最初に戻った)
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そうと決まれば、
・エージェントさん(doda)へ「ライター職を目指します」と伝えて、方向転換(マーキャリのエージェントさんとはお別れ)
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4月22日。幼馴染からのアドバイス
定期的にご飯に行く幼馴染。
「書くことを仕事にしようと思って、とりあえず人材系の企業のライター職に応募したりしてる」に対して、
「自分が良いと思えないものも良い感じに、ある意味ウソをつかないといけないときもあるんじゃない?大丈夫?」
併せて、
「自分を安売りするな」
第一志望ではない、人材企業からのオファー(求人掲載業務)に舞い上がって、再転職ありきで転職しようとしていた。
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今一度、成し遂げたいことは何かを考え直したい。とはいえ、タラタラしていたら店舗運営(14:30-23:30勤務)が始まってしまう。
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なんて悩んでいたら緊急MTG。
「風営法の3号営業に引っかかる」
申請やら再工事やらでオープンは
2ヶ月後、7月ぐらいに延期。
心底ガッツポーズ(不謹慎)
この猶予期間をフルに使おう。
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改めて仕事で感じていたことを踏まえて考えるなかで、「自分で自分を大切にする、自分で自分を幸せにする土台が何よりも大事」だと。
"じゃあ、どんなときに自分で自分を大切にしていると感じるのか" → "美味しいものを食べているとき" → "食べることで心身ともに健康に繋がる" → "健康になることで余裕が生まれる" → "生まれた余裕で目の前の人に向き合える&目の前のコトに全力を注げる"
食で人のパフォーマンスを底上げしたい。
"食"にまつわること、を仕事にしよう。
5月9日。一次面接(オンライン)
「"食"にまつわること」として、野菜のECサイトを運営のベンチャー企業や、魚のECサイトを運営の上場企業の選考を受けたり。
そんな折に、
doda経由で申し込んだ、食の福利厚生サービスを提供している企業。カスタマーサクセスのポジションで応募し、
5月25日:オンライン 一次面接(人事)
6月 1 日:オンライン 二次面接(リーダー/マネージャー)
二次面接もクリアし、
その後のリファレンスチェックも先輩2人に懇願しクリア……..!!!
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そしてスーツをまとい臨んだ、
6月 9 日:対面 最終面接(代表/役員)
応接間、の真ん中に大きなテレビ画面。
代表(オンライン)
役員(オンライン)
人事(対面)
という3対1の構図。
何を話すかトークスクリプトを頭に叩き込んだ。スマホのメモ帳機能でびっしり残し、隙あればなぞって声に出した。
それが今思うと逆効果だった。
オンライン越しに代表に言われたのは、
「ガチガチで何を言っているのか分からない」
終わったーーー…………….。
身体の体温がサーーっと下がるのを感じつつ、
二言目で、
「会社のカルチャー的には合うと思うからそこは問題ないけど、対面のほうがきっと人柄が活きると思うから、セールス職はどう?」
首の皮一枚…………….!!!
セールス職の打診と併せて、月1の社内飲みにお呼ばれ(嬉)リファレンスチェックだってしたし、もう内定もらったも同然の気持ち満々だった(甘)
面接前に必ず聴いていた、
MOROHAの『六文銭』
6月16日。内定獲得も同然だと過信
6月16日:対面 カジュアル面談(社内飲み)
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オフィスカジュアルめで到着すると、
まさかの代表は熱でお休み。とはいえ、セールスのメンバーの面々とお話し。帰りの電車もご一緒なんかしちゃって。意気揚々と帰宅。
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セールス職として改めて面接、とエージェント経由で調整していったものの、
6月29日 → リスケ(※役員が都合△)
6月30日 → リスケ(※理由不明)
7月 6 日 → リスケ(※代表 体調不良)
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((( ここに入るんだ ))))
と熱量で違和感に蓋をして、何より現状を脱したいと逃げの転職活動をしていた。
というか他企業も受けるなり、リスクヘッジをすべきだった。
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7月10日。
始まってしまった深夜勤務。
10:00-19:00の本社出勤から
14:30-23:30の店舗出勤の日々へ。
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00:00前に寝ていた生活
から一変、就寝は2:00前。
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((( 3日後の最終面接まで睡眠時間を確保して、頭フル回転で臨みたい ))) と、選んだ方法は「カプセルホテル」。
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3日間は、
最終面接に向けて体調を整えることに専念。
14:30- 店舗勤務
23:30- カプセルホテルへGO(風呂etc.)
01:00- 就寝
07:00- 起床→電車
10:00- 家で身支度etc.→出発
学んだのは、
「1時間でも早く寝られると翌日の頭の回転が段違い」ということと、「ノイズキャンセリングイヤホンは素晴らしい(隣やら向かいやらのイビキが耐えられない)」ということ。
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万全の態勢で迎えた、
7月13日:対面 最終面接
開始(13:00)前に人事の方より電話。
「電車の人身事故の影響で代表が遅れていて、13:30開始に変更してほしい」と。近場のドトールで待機。リスケに次ぐリスケ、の今日。もう時間の変更程度はなんとも思わなかった(麻痺)
代表と人事の方は対面。
幹部の方は、ZOOM。
当たり障りなく話せたと思いつつ、
引っかかるのは終盤の
「地方勤務は可能ですか?」
7月19日。もう、自分で動けるわ
7月19日にエージェントの方より電話。
「誠に残念ですが、今回ご縁に繋がりませんでした」
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地方勤務が難しいと答えたのが△だったのか、シンプルにスキル不足だったのか、理由は曖昧なまま。振り出し、持ち札ゼロ。
落選の電話を受けたその日の仕事に向かう電車。降りるべき駅で降り損ねて、走って店舗に向かった。
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店舗に着いてからしばらく覇気ゼロの状態だったものの、落ち込んでいる暇はないし、このままでいいわけがないと。
エージェントを通さなくても、ひとりで動いたほうが早いのでは。というか、ひとりでもう動けるのでは。
情報収集で閲覧のみしていた「Wantedly(ウォンテッドリー)」のプロフィールをゴリゴリに入力。
本当にこのとき動いて良かった……..。
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翌日に、アプローチをした企業より連絡が。
ありがたいことにスカウトの連絡も何社か。
7月24日の週に数社とカジュアル面談。
7月31日の週に2社と一次面接。
8月 7 日の週に2社と最終面接。
面接前日には勿論、
カプセルホテルへ。
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今までずっと、
伝えたいことを伝え切りたい…!とガチガチのトークスクリプトを用意して、台本のようにソラで言えるように頭に叩き込んでいた。
"何を言っているか分からない" と言われたのは表面的になぞっただけで、腹落ちして話せていなかったからでは……?
今回はそのやり方を振り返って、
こうこうこう話そうという、トークスクリプトを一切用意していかないようにした。用意しなかった分、ちゃんと会話ができたなと。
併せて、今まで"選ばれる"意識が先行して、
自分が"選ぶ"気概があまり無かった。
8月15日。ここからここからここから
転がるときは転がるし、
流れるときは流れるんだなと。
8月15日に
本命企業より内定通知。
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人 物 場の良さを広めたいとライターを志したり、食べることで心身ともに健康にと食のECサイト運営を考えたりしてきたけれど、
根本は、人がその人自身の魅力を、パフォーマンスを発揮できるよう支えることをしていきたいと。
内定をもらったのは、
一業界に絞ったSaaSを運営の企業。
時間がかかる複雑な作業をゼロに。
その分を、
その人だからこそ叶うことや、
関わり合いに還元していける。
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この頃、聴くたび喝を入れてもらった、
MOROHAの『0G』
上司へ退職の旨を伝えたとき、
「今までを見ていて(セールスは)向いていないよ」「しんどくて3ヶ月も耐えられないよ」「今の働き方を見るに活躍するのは難しいと思う」「あなたの経歴で雇う会社は相当人手不足」「職務経歴書の内容盛った?」「今ほどホワイトでキャリアアップを目指せる環境はない」と、沢山の言葉。
去る者には厳しいんだなぁと。
えらいもんでちゃんと凹んだ。
確かに営業部署で大きな成果を上げることはできなかった。転職先で"せっかく採用したのに"って思われないかと考えると足がすくむ。内定を辞退した営業事務のほうが性に合っていたんじゃないか、と終わったことさえ考え始めてしまう。
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けれども今は、人の日常が、
社会がより良くなっている、
という実感が欲しい。
周りに胸を張って生きたい。
尊敬する、頑張る人たちの前で
恥ずかしくない自分で在りたい。
ちゃんと頑張りたい。
ちゃんと失敗も経験していきたい。
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人事部長と退職日を決めた日、
大好きなAfter All Coffeeにて。
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ここからここからここから。