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ochiが選ぶ個人的アルバムオブザイヤー2022

Seven Lions / Seven Lions 10 years

今年出会ってよかったアーティストNo.1はSeven Lions。

3月頃にEDMを作る仕事を受けてすごく苦労し、その反動でEDMを研究しなきゃ、と思って色んなアーティストを聴いた結果、一番自分が好きな感じだったのがSeven Lionsで、メロディックダブステップにドップリハマった。

さらに、Seven LionsはOpheria Recordというレーベルも主催していて、そこの所属アーティストのJason Ross、Ace Aura、Wooli、Dabin…、それからSeven Lionsが注目してると公言するILLENIUMあたりを同時に好きになったりした。(新譜という意味では、Jason RossのAtlasやAce AuraのReviveもすごいよかった)

Seven Lionsの曲はダブステップやサイトランスが多く、曲調はモロにダンスっていうよりどちらかいうとロックやメタルっぽい音の重みを感じる。Ophelia Record全体の音楽の方向性がそんな感じなので、ロック系の人も入りやすいEDMだと思う。

曲の世界観やアートワークのデザインも、ファンタジックで壮大なテーマが多く、フロアを沸かせるだけのパーティーチューンみたいなものはほとんどない。メインストリームのEDMかといえば違うけど、空間を感じる綺麗なリバーブとエピックな雰囲気、メランコリックなメロディ、ドロップのハードなワブルベースと、ミドルテンポの綺麗なメロディのエモい曲が好きで得意な僕が自分の音楽に取り入れたい、と思えるのは圧倒的にSeven Lionsだった。

この「10 Years」は、Seven Lions活動10周年記念盤というかベストアルバムのようなもので、「Rush over me」とか「First Time」とか彼の人気曲がまとめられていて、今年出たもう1つのオリジナルアルバム「Beyond the Veil」よりも好き。

EDMは自分にはこれまで縁がない音楽だったけど、

  • PCで制作することの恩恵を一番受けられるジャンル

  • インストでも歌でも曲が成立する

  • 制作が自分一人(+歌い手一人)くらいの少人数で完結できる

  • シンセだけじゃなくてギターの生演奏が入ることもあり、かつ色んなジャンルをミクスチャーできたり、懐の深さがある

ということに気づいて、自分の制作スタイルとも親和性があるので、今後大幅に取り入れていきたい音楽だったりする。そんなEDMワールドに導いてくれたのがSeven Lionsでした。

LIVE A LIVE REMAKE HD-2Dサントラ

10代の頃にやっていたゲームのLIVE A LIVEがリメイクされてSwitchごと買うくらいハマってやってた。ゲーム自体もすごく良いんだけど、下村陽子さんの音楽もオリジナルの時点で良くて、当然サントラもめちゃくちゃ聴いた。

曲として一番人気なのは「MEGALOMANIA」だと思うけど、個人的にはテーマ曲自体も好きで、フルオケで録ってくれてたのはとても嬉しかった。

他には、中世編のバトル曲「凛然たる戦い」の後半にギターのリードパートが足されて展開がついてたりと、ただ音だけ良くしましたじゃないところに、関わったアレンジャーさん達の愛を感じる。(しかもブリキ大王のボーカルは影山ヒロノブさん!)

I prevail / True Power

バンドで最近好きなのはI Prevail。ちょうど今年の夏にアルバム「True Power」が出て、これもすごくよかった。

Linkin ParkとかSlipknotとかDeftones、00年代初頭のヘヴィロックが基本にあって、同時に最近のEDMからの影響も感じられるバンドで、音はカッコいいし、アルバム全体のクオリティも高かった。

前作の「TRAUMA」もいいアルバムだったけど、「True Power」は方向性そのままにより完成度を上げた感じで、アルバムの中の「Deep End」なんかはものすごく売れ線狙ってきたなあというポップさがあり、最近のメタルコアはそういうメジャー感取り入れるのに抵抗ないところが個人的には好き(Bring me the horizonとかはモロにそういう感じ)

Silver kidd Cloud9

スーパードラマーFUYUさんとスーパーベーシストのBubby Rewisと、YOASOBIのツアーギタリストAssHに、日本語堪能なアメリカ人シンガーのニコラス・エドワーズで結成されたバンドのEP。

これもまたキャッチーで爽やかなロックバンドという感じで好きです。

ぶっちゃけ僕にとってはFUYUさんとBubbyの二人がタッグを組んでる時点でMUST聴きで、最初のシングルの「Cloud9」は8ビートロックナンバーだったので「この二人がリズム隊ならもっとファンクとかやってほしいなあ」と思ってたら、EPではファンキー、ブルージーな曲もあって歌もすごくいいしで、MJやDirty Loops、昔のRichie Kotzenとかにも通じる雰囲気があり、好みドンズバでした。フルアルバム聴いてみたい!

もうアルバム単体で振り返る時代でもないかも

CD世代だから、パッケージとしてのアルバムって好きなんだけど、最近はストリーミングで単曲で聴いて、好きな曲はプレイリストに入れてるから、もうアルバムで聴く時代でもないのかな、と思う。

ちなみに、Spotifyで僕がよく聴いてた曲は↓
https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1F0sijgNaJdgit?si=d9bd3cb5db8d4d26

毎年この記事を書いてて思うのは、20歳前後の頃に長く好きだったものはその後も何らか琴線に触れるものが多いということと、自分が昔好きだったジャンルに影響を受けた新しい音楽は受け入れやすいということ。

あと、他の記事は「ですます」なのにこの記事だけ偉そうな感じの文体になってる理由は、最初にこのシリーズを始めた時の文体がこうで、それを今でもそのまま引きずってるだけなので気にしないでください。



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