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食事の儀式
ベトナム縦断したり南米に1年間居住したりして、今はタイのお寺で修業中のひろみです。
タイの仏教にはお坊さんが守るべき戒律というものがあり、一般的なタイ人は5戒、小僧や女性僧は10戒、僧侶は227の戒律がある。
その中に、非時食戒というものがあり、これはお昼の12時以降は食事をしてはならないというものだ。
僕は出家をしているわけではないので、これを守る必要はないのだが、せっかく修業をしているということもあり一応遵守している。
お昼以降ご飯が食べれないとなると、16時間断食ならぬ20時間断食となり、夕方くらいからめちゃめちゃお腹が空く。
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なぜこんな戒律があるのかはわからないが、1ついいなと思ったのは、空腹の状態で瞑想をすると集中状態に入りやすいということだ。
以前、満腹にしてしまうと消化の方にエネルギーを持って行かれてしまうから腹8分目くらいにしておけという話を聞いたことがあるが、それと同じことだと思う。
今日も3回瞑想を行ったが、夜の瞑想時の空腹度は半端なかった。
ただ、その代わりにかなり高水準の集中状態に入ることができ、タイムスリップしたのかと思うくらい30分が早く感じた。
起床後、そして夜に瞑想を行うのもそのためなのか、僧侶の生活は何かとよく考えられていると感じる。
食事の儀式
上に食事について書いたが、タイのお寺では食事をする際に毎回儀式を行う。
それはこのような手順だ。
信者がテーブルの上に食べ物を用意する
僧侶はステージに座り、食べ物を挟む形で信者は正座をする
僧侶がお経を唱え始めると、信者は金属の器に水を注ぐ
僧侶がテーブルまで来て、信者はテーブルを捧げるような形で下から手を添える
僧侶が再度お経を唱え始めたら、その手を放す
まず僧侶が食べ物をとり、その後に信者が食べ物を取りに行く
という感じだ。
水はタイでは様々な場面で使われる。
もっとも有名なのはタイのお正月にあるソンクラーン(水かけ祭り)だろう。
どうやら、この水はお坊さんによって祝福されたものだそうで、家族や友人にそれをかけたりすることで幸運を祈ることになるらしい。
キリスト教で言う聖水のようなものに近い?
印象的なこととして、お坊さんに食べ物を渡す際、お坊さんは「サトゥー」と唱える。
これは「よい」とか「素晴らしい」のような意味があり、施しをしたことに対して信者を褒めているのだと思う。
先ほどの戒律の件もそうだが、このように儀式を行うと、食べ物を食べられることがどれだけありがたいか、当たり前のことだが特別な気持ちを抱くいてしまう。
ちなみに、最近はメタボなお坊さんが増えていることが社会問題となっているそうで、脂っぽい食事を寄進することは控えられているそうな。