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第4回 連想的独白

前回の連想的独白はコチラ

 広島東洋カープの話で終わった第3回の連想的独白。さて、今回は第4回までやってまいった。今回もさらなる連想の飛躍を期待して、ここに第4回連想的独白の開始を告げようと思う。

 カープの調子が良い時、カープファン、その中でも特におじさんは上機嫌である。逆にカープが連敗を喫した時は期限が悪くなる。ぼくの父親や周りの家のお父さんもみなそうであった。ということは、広島の地域活性化にはカープの連勝、しいては優勝が必要不可欠であるということである。今シーズンは6連勝から始まり、広島の熱気が最高潮まで高まってそろそろ優勝セールが始まるかと思えば、その後3連敗をして意気消沈している。最初の6連勝が実力ではなく運なのだとすれば、確率を収束させようとしているに違いなく、残り3試合分は負けることだろう。というぼくの期待を裏切り、連敗を3で止め、読売ジャイアンツとの3連戦、初戦で白星をあげ安心だ。

 安心といえば、「はじめてのチュウ」という曲はあんしんパパという人の曲であったはずだ。昨年末、ミシマ社の大掃除の日、三島さん一家は家族総出でオフィスに来ていた。お子さん2人もオフィスに遊びに来ていて、YouTubeを見てキャッキャはしゃいでいた。お母さんが「ちょっと手伝ったら?」なんて聞いても、「いやーだねー」なんて言ってYouTubeにしがみつく。子供はかわいいもんだ。お昼過ぎ、ぼくがオフィスに置いているアコースティックギターをミシマJr.たちが持ってきて、弾いて欲しそうにしている。ぼくは腕を振って、はじめてのチュウを弾き語る。というのも、ミシマ社Webページにある、メンバーの小日記のようなところに、三島さんが「最近家族ではじめてのチュウにハマっている」という旨の文章を書かれていたからだ。そういうわけで、ミシマJr.たちにも一緒に歌ってほしくて、はじめてのチュウを弾き語ったわけだが、気がつけば彼らはYouTubeに夢中になっていた。彼らはきっと大物になるだろう。

 ぼくはYouTubeをそれほど見ない。見るとすれば、ライブ映像、東京03、バカリズム、サンドウィッチマン、金属バット、ジャルジャルのネタがほとんどであり、彼らのお笑いライブも大体はU-Nextで見られることを知ったので、いよいよYouTubeを見る時間が少なくなった。
 ではぼくは何を見ているのかというと、Amazon PrimeとU-Next、Netflix、シネマメンバーズ、MUBI、Vimeoなどという動画配信サイトに加入しており、時間があれば映画を見ている。映画にハマってしまうと、四六時中映画ばかり見てしまう事になって他のこと、例えばエントリーシートを書いたり、学校の課題をしたり…が手につかなくなるので、あまりおすすめはしないし、第一、世間の大半の人はシネフィル的な映画のハマり方はしないはずである。
 ただ、映画の観方なんて人それぞれであると断った上で申し上げると、ヒッチコックやジャン・ルノワール、フリッツ・ラングなどのクラシック映画をこれっぽっちも知らずに、自分が今まで見てきた『LEON』などのそれっぽいものだけで映画好きを名乗るということは、至極軽薄で破廉恥なことであると思う。「映画が好きです」という人にはヒッチコックの名前すら知らない人も少なくない。そんな人とはそれ映画の以上話が続く気がしないし、この人もそっち側の人なのか…と落胆してしまう。映画の観方は人それぞれで、むしろぼくが映画的マイノリティで勝手に落胆しているだけだといえば、もちろんその通りである。

 ここまで、1462字分連想が発展したので、最後は映画的思想をぶちまけてしまったのだけれど、今日は無事に終わりを告げようと思う。終わり!

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