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『モネのあしあと』

原田マハ 著

「山田五郎 オトナの教養講座」を見るようになって絵画に興味を持つようになった。
その中で「原田マハ」という名前を時々聞いていたのですが初めて読みました。

どうしても山田五郎さんの解説が耳に残ってしまって、本の内容が頭に入ってきません。
しかし、山田五郎さんの解説ではモネという人の「日傘」の3作品について焦点をあてて語られているため、最後の睡蓮の大連作の話までは進んでいませんでした。
日本との関わりが強かったことも本書で初めて知りより一層、モネに愛着がわきます。
モネの後半の人生はお金に苦労しない静かな人生だったのかもしれません。

それでも、最愛の亡き妻カミーユのことを考えながら睡蓮を描き続けたのは懺悔と後悔だったという山田五郎さんの考えに納得がいく思いです。

原田マハさんは女性の優しい目で晩年のモネを見つめていますが、男性の気持ちになると、押しつぶされそうな後悔の念を持ちながら仏様の花である蓮の花にカミーユの成仏を祈っていたのでは、と思ってしまいます。

もう少し原田マハさんの本を読んでみたくなりました。


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